眼圧の数値の差による治療の違いは

眼圧が高い場合・眼圧が低い場合、数値の差による治療の違いは

自覚症状がなくてもまずは緑内障の検査を

眼科での「眼圧検査」では眼圧の数値を測定することができます。眼圧の正常値は10mmHg?20mmHgとなっており、この数値を超えている場合は眼圧が高いと診断されるので、眼圧が上昇することによって発症する「緑内障」を患っている恐れが高いと見られます。

もちろん、検査結果は日によって少々バラつきがあるものですし、眼圧が高いからと言って全ての人が緑内障を発症するわけではありませんが、発症しやすい状態になっていることは確かです。もし今現在は緑内障を発症していなくても、今後も眼圧が高い状態が続けば視神経にはさらにダメージが加わることになりますから、結果的に緑内障になってしまうことも考えられます。

緑内障は徐々に視野が欠けていく病気で、自覚症状がほとんど見られないことが特徴的ですが、眼圧検査を受けることで眼圧が高いことが分かっていれば、早めに対処をしていくことができます。つまり、症状が悪化して失明してしまう、という最悪のケースを免れることもできますので、自覚症状がない状態である今こそしっかりと検査を受けて眼圧の数値を測定してもらうことをおすすめします。

「正常眼圧緑内障」のメカニズムとは

ただ、緑内障は眼圧だけでは症状を発症していると確実に判断することはできないので、眼圧検査の他にも様々な検査を受けることになります。一般的に緑内障の主な原因は眼圧の上昇とされていますが、近年では眼圧が低い場合でも緑内障を発症するケースが増えてきています。

眼圧が高くないのにどうして緑内障を発症してしまうの?と不思議に思う皆さんも多いかもしれませんが、眼圧の数値にこれといった問題が見られない場合でも「正常眼圧緑内障」と呼ばれる緑内障にかかってしまうことがあるのです。正常眼圧緑内障は患者数も増加傾向にあり、様々な要因が関わることによって発症すると見られています。眼圧が高くなると視神経にはダメージが加わりますが、正常眼圧緑内障を発症している場合は眼圧上昇以外の要因が影響して視神経が傷ついてしまいます。

例えば、慢性的な眼精疲労や血行不良、日頃のストレス、強度近視による網膜の異常などが要因となり、視神経がダメージを受けやすい状態になってしまいます。すると、眼圧がそれほど高くない場合でも視神経が傷ついてしまい、緑内障を発症してしまうというわけです。

眼圧の数値の差による治療の違い

このように、同じ緑内障でも眼圧の数値には大きな違いがあるため、治療法についても皆さんの症状に合わせた方法が用いられることになります。症状が徐々に進行していくタイプの慢性的な緑内障の場合は、眼圧の高さや低さに関係なく、まずは点眼薬を使って眼圧を下げる治療を行ないます。眼圧が低い場合でも眼圧を下げるのは、実際に視神経がダメージを受けてしまっていることが大きな理由として挙げられます。そのため視神経に負担を与えない程度の眼圧まで下げる必要があるのです。

もし点眼薬を使っても眼圧を上手く下げることができないようなこともあり、その場合は「繊維柱帯切除」などの手術によって対処していきます。また、緑内障のタイプによっては眼圧が急激に上昇してしまうことがあります。そのような場合には「レーザー虹彩切開術」を受けることによって急激に上昇した眼圧を下げ、発作も抑えていく治療を行ないます。

「急性緑内障」の発作は原発性緑内障の一つである「原発閉塞隅角緑内障」を発症している場合に引き起こる恐れがあるので、万が一発作が起きてしまった場合はすぐに眼科へ連絡し、手術によって発作を抑える治療を受けるようにしてください。緑内障のタイプは人それぞれですので、皆さんに合った治療法で症状を安定させていきましょう。