原発性の緑内障を見分ける「隅角検査」

塞がっている?開いている?原発性の緑内障を見分ける「隅角検査」

目の状態を診るにはまず眼科で検査を

眼圧が上昇して視神経がダメージを受ける、というメカニズムで発症するのが「緑内障」の特徴です。ただ近年では眼圧が正常値であっても緑内障を発症することもあるので、必ずしも眼圧の上昇だけが緑内障の発症に関連しているわけではありません。

眼圧の数値に問題が見られなくても、何らかの要因が関係して視神経がダメージを受けやすくなっている場合は、少し眼圧が高くなっただけでも視神経は傷ついてしまいます。その結果緑内障を引き起こしてしまうことになるので、眼圧が正常値である皆さんも緑内障には十分に気をつけておきましょう。

眼圧が正常値の場合に発症する「正常眼圧緑内障」は、眼圧検査を受けるだけでは発見することができませんから、視神経の状態を診ることができる「眼底検査」や視野の範囲を診ることができる「視野検査」も含めて、目の状態を診てもらうようにしましょう。また、眼圧が高い場合でも症状が発症しているメカニズムが異なっていることがありますので、その際には「隅角検査」によって緑内障のタイプを判断することになります。ここからは隅角検査について見ていくことにしましょう。

原発性の緑内障を見分けるための検査

隅角検査では、目の「隅角」という部分が塞がっているかまたは開いているか、といった緑内障発症のメカニズムに関わるポイントを診断することができます。原発性の緑内障には「原発閉塞隅角緑内障」と「原発開放隅角緑内障」がありますが、それぞれ隅角の状態によってタイプが分かれています。

原発閉塞隅角緑内障の場合は隅角が塞がっていることで「閉塞」という名称になっており、原発開放隅角緑内障の場合は隅角が開いていることから「開放」という名称になっています。隅角が塞がっていることで眼圧が高くなる特徴を持つ原発閉塞隅角緑内障と、隅角の先にあるシュレム管が目詰まりを引き起こすことで眼圧が高くなる原発開放隅角緑内障とでは、例え同じ原発性の緑内障でも「どうして緑内障を発症しているか」といったメカニズムは異なっているのです。

ただし、どちらも眼圧が高くなるという症状が現われるため、眼圧検査を受けただけでは目が一体どのような状態になっているのか判断することはできません。そこで隅角の状態を診るための検査が必要となるわけですね。

医療用コンタクトを使った「隅角検査」

では、隅角検査はどのようにして行なわれるのでしょうか?検査を受ける前にはまず麻酔として点眼薬を使うことになります。麻酔がかかったら、次は角膜保護剤が乗せられた「隅角鏡」を目に触れされていきます。隅角鏡は医療用の特殊なコンタクトレンズで、このコンタクトレンズを目に触れさせ、顕微鏡で観察することによって隅角が塞がっているか、開いているかを確認することができるようになっているのです。

隅角検査は1年に1回行なわれることが一般的ですが、皆さんの症状によっては半年に1回受けるケースも考えられますし、さらに高い頻度で検査を受けるよう指示されることもあります。緑内障の進行具合は人それぞれですし、症状の重さも異なるものなので、まずは医師の指示に従って検査を受け、もし緑内障を発症していたことが分かればすぐに治療を始めるようにしましょう。

隅角検査を受けた結果、隅角が塞がっていた場合は原発閉塞隅角緑内障を発症していると見られますが、このタイプの緑内障は急性発作を引き起こすことも少なくありません。「レーザー虹彩切開術」は急性発作を予防するためにも用いられる手術なので、発作の危険性がある場合は手術を受けることも念頭に置いておくようにしましょう。