緑内障の検査や治療・手術

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自分が安心できる緑内障治療を、大切なのはかかりつけの眼科選び

「緑内障」は眼科での検査が必要

視野が欠けてしまう病気である「緑内障」は、しっかり予防をしておくことで発症を避けることはできますが、自覚症状が見られないということから知らず知らずのうちに発症し、症状が進行してしまっているということも少なくありません。病気の中には患者本人に自覚があるものもあれば、緑内障のように自覚することができず、発症していることに気付かないというケースもあるものです。

そのような場合にまず必要となるのが「検査」です。緑内障の検査は眼科で行ないます。様々な検査を受けることによって、緑内障を発症しているかどうかを診断してもらうことができますから、緑内障の心配を抱えている皆さんはまず検査を受けることから始めていきましょう。もちろん、検査は誰でも受けることができますので、緑内障の不安がないという皆さんも発症予防のために検査を受けることをおすすめします。

特に40代以上の皆さんは緑内障を発症しやすい年代とされているため、定期的な検診が必要不可欠となっています。眼科で定期検診を受けている皆さんもいるかと思いますが、もし受けていないような場合はこの機会に定期的に眼科へ通うようにしてみてはいかがでしょうか?眼科は緑内障の治療を行なうだけではなく、緑内障の発症を予防するため、緑内障を早期に発見するためにも重要な場所です。皆さんもかかりつけの眼科で緑内障の検査を受けてみましょう。

かかりつけの眼科選びのポイント

そこで注目しておきたいのが、かかりつけの眼科の選び方です。皆さんは眼科を選ぶ時にどのようなポイントに注目しているでしょうか?家族や知り合いが行っているから、評判が良いから、といった理由で選ぶ皆さんが多いかもしれませんが、評判や口コミ以上に注目しておくべきポイントはたくさんあります。ここからはかかりつけの眼科選びについて見ていくことにしましょう。

まずは「眼科がある場所」について考えてみてください。その眼科は皆さんの自宅、または職場などから近い場所にあるでしょうか?緑内障は場合によって急性発作を引き起こすこともあり、緊急を要する症状が現れてしまうケースも少なくありません。もし自宅や職場で発作が起きてしまった時、発作ではなくても目に何らかの異変を感じた時、すぐに眼科を受診できる環境にあることが大切なので、できるだけ自宅に近い場所にある眼科か職場からすぐに通える距離にある眼科をかかりつけにしてみましょう。

もちろん、名医がいる眼科を選ぶことも注目しておくべきですが、緑内障は生涯付き合っていかなければならない病気です。治療も長く続けていくことになるので、皆さんが気軽に通える環境にあって、病気のことで不安があればすぐに相談に乗ってもらえるような医師がいる眼科を選ぶことをおすすめします。

通いやすい眼科の「安心感」に注目

通いやすい眼科には第一に「安心感」があります。緑内障の手術を受ける場合などは、手術を行なう医師の技術も重要となりますが、緑内障の治療は基本的に点眼薬によって症状を落ち着かせていくことになります。点眼薬によって眼圧が下がらない場合は手術を受けることになるものも、一般的な治療法は薬を処方してもらって皆さんが毎日欠かさず点眼することとなっています。

このようなことから、治療は主に皆さんの自宅ということになりますから、手術の技術以上に病気のことに対しての不安や悩みを相談できる医師がいるということが、かかりつけの眼科には必要となるのです。これから緑内障の治療を始める皆さんも、自分が安心して通える眼科を探してみてくださいね。

涙や目やにも注意!緑内障の手術を受けた後に気をつけておくべきこと

眼圧を下げるための点眼薬・手術

基本的に緑内障の治療は症状に合わせた「点眼薬」を使用することになりますが、場合によっては手術によって治療を受けることもあります。点眼薬の作用だけでは眼圧が下がらない場合には、手術で眼圧を下げていくことになるので、手術を受けなければならないケースもあるということをよく覚えておきましょう。

もちろん基本は点眼薬での治療となりますから、もし手術を受けてもその後は点眼薬による治療を続けていくことになりますし、手術を受けるべきか症状が今ひとつ曖昧な場合も、まずは点眼薬を使って様子を見ることになります。どうしても手術を受けなければ眼圧を下げることができない時には、皆さんの緑内障のタイプに合わせた手術法によって治療が行なわれていきます。

緑内障の発症メカニズムはそれぞれ異なっているので、手術法にも違いがあるのです。ただ眼圧を下げるために行なうことには変わりはありませんから、完治させることを目的とした手術ではなく、眼圧を下げて症状を安定させるための手術であることをしっかり理解した上で治療を受けるようにしてください。

術後の経過によっては合併症の恐れも

そんな「緑内障」の手術は比較的安全性が高く、近年では失敗例も少なくなってきているのですが、術後の経過によっては合併症を引き起こす恐れもあるため注意が必要です。とは言っても、術後の定期検診を受けて安静を保っていれば合併症が引き起こるリスクも低くなり、今まで通りの日常生活を送ることもできますから、手術に対してあまりナーバスにならないようにすることも大切です。

そして術後についても注意点を気をつけておけば安心して生活を送れるようになりますので、ここからは緑内障の手術を受けた後の注意点についていくつか見ておくことにしましょう。

日常生活における様々な注意点

まずは日常生活に関わる注意点ですが、手術後1?2週間は目に水が入ることを避けるために洗顔や洗髪などを控えるようにしてください。洗顔に関しては濡らしたタオルで軽く顔を拭く程度にしておき、顔に直接水をかけることはしないよう注意です。

洗髪に関しても目に水が入ってしまう恐れがあるので、仰向けになって洗髪できる美容院に行くなど、目に水が入ることを避けるようにしましょう。入浴については首から下であれば湯船に浸かっても問題ありませんが、その際にも顔には水がかからないよう十分に気をつけてください。

その他、仕事や家事については身体をたくさん動かすことはできるだけ避けるようにし、激しいスポーツなども最低1ヶ月間は控えることが必要となります。軽いウォーキングや散歩などは手術を受けた翌日からでもOKサインが出ますが、決して無理はせず適度に身体を動かすことを心がけておきましょう。

術後は涙や目やにの量にも注意して

また、アルコールやニコチンの摂取を避けることも注意点として挙げられるので、お酒やタバコも控えるようにしてください。毎日のようにお酒を飲んだりタバコを吸ったりしている皆さんにとっては辛いかもしれませんが、これも術後の経過を良好に保つためです。この機会にお酒の量やタバコの量について考えてみると良いでしょう。

そして緑内障の手術を受けた後には、涙や目やににも注意が必要です。涙がたくさん出る、目やにが出るといった場合には目に何らかの異変が起きていることが考えられます。先に述べたように術後は合併症が引き起こりやすくなっています。まずは眼科を受診して症状について相談し、しっかり対処してもらいましょう。

緑内障を発症していても治療をせず放置しておくことの危険性

生活習慣は「規則正しく」を心がけて

生活習慣病の中でも有名な「糖尿病」などは、自覚症状が見られないまま進行していくことが特徴的ですが、この特徴は目の病気の一つである「緑内障」にも当てはまります。緑内障は目の病気でありながら、糖尿病と同様、生活習慣が大きく関係していると考えられています。

別名「目の成人病(生活習慣病)」とも呼ばれているので、不規則な生活を続けていることが原因で緑内障がいつの間にか悪化してしまっている、ということも少なくないのです。緑内障の悪化を防ぐためには、まず不規則な生活を改善し、規則正しい生活を心がけることが必要です。今現在は緑内障の心配はないという皆さんも、緑内障は自覚症状が見られない病気です。知らず知らずのうちに症状が進行してしまうことも考えられますので、発症を防ぐためにも規則正しい生活習慣を心がけるようにしましょう。

眼科で検査を受けて緑内障予防

また、眼科で検査を受けて予防することも大切です。生活習慣を見直すだけではなく、眼科で行なわれている検査を受けることで緑内障を発症しているかどうかを診断してもらうことも重要な予防策となります。自覚症状のない緑内障の症状を発見するためには検査を受けることが必要不可欠となっていますので、早期発見を心がけるためにも定期的に眼科に通って検査を受けるようにしましょう。

もし緑内障を発症していると分かった場合には、すぐに治療を始めることで症状を安定させていくことができます。症状が軽いうちに治療を始めることができれば、それほど視野も狭くならずに済みますし、日常生活も普通に送ることが可能なので、皆さんの健康を守るためにも、眼科の定期的な受診は欠かさないようにしてくださいね。

治療を受けずにいることの危険性

というのも、緑内障は完治することがないという特徴もある病気です。眼科では検査も治療も行ないますが、皆さんは緑内障を完治させるために治療を受けるわけではありません。あくまでも上昇した眼圧を下げて、緑内障の症状を悪化させにくくすることが目的となっていますので、完治を目標にするのではなく、今よりも症状を落ち着かせて進行を抑えることを目標に治療を続けていく心がけが大切です。

中には「完治しないから治療は受けなくてもいい」と考える皆さんもいるかと思いますが、緑内障は治療を受けずに放置しておくと、失明する危険性があるので大変怖い病気でもあります。治療を受けていれば失明のリスクも低くなりますが、何の治療も受けずに症状を放っておいてしまうとなると、失明するリスクはどんどん高くなるばかりです。

緑内障の眼科選びに迷った時は

もし皆さんが現在緑内障であることが分かっているのであれば、まずは適切な治療を受けて少しでも症状を楽にしていくことを考えていきましょう。完治させることはできませんが、眼圧を下げて症状を改善させることはできますから、医師の指示に従って治療を続けていくことを大事にしてください。

発症が分かっていながら治療を受けずにいることは、皆さんが自分自身を傷つけてしまっていることに他なりません。緑内障は治療を受けることで症状を緩和させていくことができる病気ですので、眼科を受診することを怖がらずに気軽に治療を始めてみると良いでしょう。

そこで目を向けておきたいのが、皆さんが受診するかかりつけの眼科です。緑内障は長期に渡って治療を続けていくことになるので、その都度治療を受ける眼科についてもかかりつけとなるわけですが、やはり選び方のポイントとしては、皆さんが安心して通うことのできる眼科であるかどうかです。かかりつけの眼科選びに迷った時には、安心感をポイントにしてみると良いでしょう。

術後に合併症が起きることはあるの?緑内障の手術の安全性は

緑内障の手術は合併症のリスクも付きもの

どんな病気の手術でも、決して簡単なものはありません。難易度の高い手術もあれば、比較的短時間で済ませることのできる手術もありますが、患者である皆さんが手術を受けるという事実はとても大きなものですし、「もし失敗してしまったら・・・」という不安もあって当然のものです。

また、場合によっては手術後に何らかの「合併症」を引き起こしてしまう恐れも考えられるため、いくら短時間で成功させることができるとは言え、手術を受けることの安全性については十分に考えておかなければなりません。目の病気の一つである「緑内障」も、点眼薬で眼圧が下げられない場合は手術を受けることになりますが、緑内障の手術においても合併症の危険性は付きものです。

もちろん、手術を受けた全ての人が合併症を引き起こすわけではありませんし、合併症が起きる確率が低い手術もあります。しかし、手術を受けるにあたっては合併症の危険性についてあらかじめ理解しておかなければならないので、これから緑内障の手術を受ける皆さんは、どのような合併症が引き起こる恐れがあるのか知っておくことをおすすめします。

低眼圧、視力低下、眼内炎などに注意を

緑内障の手術は、決して完治を目指すために行なわれるものではありません。高くなった眼圧を下げるために行なう手術なので、その点についても理解しておきましょう。上昇してしまった眼圧は点眼薬で落ち着かせていくことが一般的ですが、思うように眼圧が下がらない場合に手術を受けることになります。そのため、手術によって眼圧を下げた場合には、眼圧が下がりすぎてしまうこともあるのです。これが緑内障の手術における合併症の一つ「低眼圧」です。

眼圧は高くなりすぎても低くなりすぎても目に良い影響は与えません。術後には低眼圧の恐れを避けるため、定期検診を行なって目の状態を診ていくことになりますので、皆さんは医師の指示に従って検診を受けることから合併症を予防していきましょう。

また、緑内障の手術を受けることによって視力が低下してしまうこともありますし、「眼内炎」など細菌による感染症が発症するケースも見られています。眼内炎については術後からかなり長い期間が経ってから発症することが多く、それほど発症率は高くないものの、重症化すると失明のリスクが高まるため非常に危険な合併症です。重症化しないうちに対処することが必要なので、術後に少しでも目の異変を感じたら、すぐに医師へ診せるようにしましょう。

かかりつけの眼科を探すこともおすすめ

このように、緑内障の手術は合併症を発症する危険性も少なからずあるため、手術を受ける際には合併症のリスクについても十分に考えた上で治療を始めるようにしましょう。とは言え、近年では緑内障手術の失敗例は減少傾向にありますし、術後の経過をしっかりと診て、定期検診を欠かさず受けていれば合併症も防ぐことが可能です。

緑内障という病気は必要以上に恐れる病気でもありませんし、合併症の発症についてもあまり重く考えすぎてしまうと、いつになっても眼圧を下げていくことはできません。つまり症状を安定させていくことができなくなってしまいますので、医師から手術を勧められているようであれば、合併症のリスクや手術を受ける上での安全性についてよく相談し、皆さんが納得した上で手術を受けるようにしてください。

そのためにも、まずは安心して治療を受けることができるかかりつけの眼科を探すことが大切です。やはりただ治療を受けるだけではなく、安心して治療を続けていきたいものですよね。生涯付き合っていく病気だからこそ、気軽に相談できる眼科を探してみるようにしましょう。

塞がっている?開いている?原発性の緑内障を見分ける「隅角検査」

目の状態を診るにはまず眼科で検査を

眼圧が上昇して視神経がダメージを受ける、というメカニズムで発症するのが「緑内障」の特徴です。ただ近年では眼圧が正常値であっても緑内障を発症することもあるので、必ずしも眼圧の上昇だけが緑内障の発症に関連しているわけではありません。

眼圧の数値に問題が見られなくても、何らかの要因が関係して視神経がダメージを受けやすくなっている場合は、少し眼圧が高くなっただけでも視神経は傷ついてしまいます。その結果緑内障を引き起こしてしまうことになるので、眼圧が正常値である皆さんも緑内障には十分に気をつけておきましょう。

眼圧が正常値の場合に発症する「正常眼圧緑内障」は、眼圧検査を受けるだけでは発見することができませんから、視神経の状態を診ることができる「眼底検査」や視野の範囲を診ることができる「視野検査」も含めて、目の状態を診てもらうようにしましょう。また、眼圧が高い場合でも症状が発症しているメカニズムが異なっていることがありますので、その際には「隅角検査」によって緑内障のタイプを判断することになります。ここからは隅角検査について見ていくことにしましょう。

原発性の緑内障を見分けるための検査

隅角検査では、目の「隅角」という部分が塞がっているかまたは開いているか、といった緑内障発症のメカニズムに関わるポイントを診断することができます。原発性の緑内障には「原発閉塞隅角緑内障」と「原発開放隅角緑内障」がありますが、それぞれ隅角の状態によってタイプが分かれています。

原発閉塞隅角緑内障の場合は隅角が塞がっていることで「閉塞」という名称になっており、原発開放隅角緑内障の場合は隅角が開いていることから「開放」という名称になっています。隅角が塞がっていることで眼圧が高くなる特徴を持つ原発閉塞隅角緑内障と、隅角の先にあるシュレム管が目詰まりを引き起こすことで眼圧が高くなる原発開放隅角緑内障とでは、例え同じ原発性の緑内障でも「どうして緑内障を発症しているか」といったメカニズムは異なっているのです。

ただし、どちらも眼圧が高くなるという症状が現われるため、眼圧検査を受けただけでは目が一体どのような状態になっているのか判断することはできません。そこで隅角の状態を診るための検査が必要となるわけですね。

医療用コンタクトを使った「隅角検査」

では、隅角検査はどのようにして行なわれるのでしょうか?検査を受ける前にはまず麻酔として点眼薬を使うことになります。麻酔がかかったら、次は角膜保護剤が乗せられた「隅角鏡」を目に触れされていきます。隅角鏡は医療用の特殊なコンタクトレンズで、このコンタクトレンズを目に触れさせ、顕微鏡で観察することによって隅角が塞がっているか、開いているかを確認することができるようになっているのです。

隅角検査は1年に1回行なわれることが一般的ですが、皆さんの症状によっては半年に1回受けるケースも考えられますし、さらに高い頻度で検査を受けるよう指示されることもあります。緑内障の進行具合は人それぞれですし、症状の重さも異なるものなので、まずは医師の指示に従って検査を受け、もし緑内障を発症していたことが分かればすぐに治療を始めるようにしましょう。

隅角検査を受けた結果、隅角が塞がっていた場合は原発閉塞隅角緑内障を発症していると見られますが、このタイプの緑内障は急性発作を引き起こすことも少なくありません。「レーザー虹彩切開術」は急性発作を予防するためにも用いられる手術なので、発作の危険性がある場合は手術を受けることも念頭に置いておくようにしましょう。

緑内障手術を受ける時の入院の期間、術後の定期検診も不可欠

治療は眼圧を下げるための行なうもの

「緑内障」の治療は、主に点眼薬によって眼圧を下げることになりますが、場合によっては点眼薬だけでは思うように眼圧が下がらないことがあります。もし皆さんが点眼薬による治療を受けても眼圧が下がらなかった場合は、手術によって眼圧を下げていくことになります。手術といっても緑内障のタイプはそれぞれですから、医師とよく相談の上で皆さんの緑内障に合った手術を受けるようにしましょう。

また、緑内障は完治させることのできない病気ですから、手術を受けても完全に緑内障が治るわけではない、ということもよく理解しておく必要があります。点眼薬での治療にしても手術による治療にしても、その目的は眼圧を下げることであって、緑内障の症状を完治させることではありません。手術を受けても視野が元に戻るわけではなく、あくまでも眼圧が下げるために治療を行なうということを理解した上で手術を受けるようにしましょう。

緑内障の入院期間は約2週間から10日程度

緑内障の手術は短時間で済むものもあれば、長時間を要するものもあり、皆さんの緑内障の症状がどの程度か、といった問題によっても手術時間は異なります。さらに手術を受ける際には病院に入院することになりますので、入院期間についてもあらかじめチェックしておくようにしましょう。

一般的に緑内障の手術は約2週間から10日程度の入院期間となっていますが、緑内障の症状や術後の経過によってそれぞれ差が見られることもあります。確実な入院期間は実際に手術を受けてみなければ分かりませんから、まずは医師にどのくらい入院する必要があるのか尋ねてみるようにしましょう。

入院期間が短いようであれば、入院費も少なく済みますし、早く日常生活に戻ることもできます。反対に入院期間が長引いてしまうような場合は、その分だけ入院費も嵩んでしまうためあらかじめ注意が必要です。もちろん入院費用だけではなく、手術費用もかかりますから、費用についても手術前にしっかり確認しておくようにしましょう。

術後の定期検診も必要不可欠

術後は症状が安定次第、退院することができますが、その後の定期検診も必要不可欠となっています。決して緑内障が完治したわけではありませんし、手術を受けたことによって合併症などが起きる危険性もあるので、退院後も眼科を受診して状態を診てもらうことが大切です。定期検診を受ける頻度は状態によって異なるものの、大体1週間に1回、2週間に1回など徐々に次の検診を受けるまでの期間が長くなることが特徴となっています。術後の経過を診るために必要な検診ですから、医師の指示に従って欠かさず受けるようにしてください。

また、もし次の検診を受けるまでの間に目の状態に変化が見られたような場合は、検診の日を待たずにすぐ眼科を受診するようにしましょう。何らかの合併症を引き起こしている恐れも考えられますから、少しでも異変が現れたら医師に相談することを忘れないようにしてくださいね。

その他、緑内障の手術を受けた後には皆さん自身が気をつけておくべき注意点も様々あります。日常生活におけることだけではなく、緑内障の治療を続けていくこともしっかり注意しておく必要があるので、点眼薬の差し忘れに気をつける、これまで以上に目を大切にするなど、医師から忠告されたことも守るようにしましょう。このように緑内障の手術を受けた後には気をつけなければならないことがありますが、注意を受けたこと以外でも術後に不安なことがあれば、遠慮せず医師に相談してくださいね。

緑内障の急性発作が起きた状態を治療する「レーザー虹彩切開術」

発症メカニズムに違いがある「緑内障」

視野が欠けてしまう病気「緑内障」は、早期発見・早期治療によって症状を安定させていくことができるようになります。反対に症状の発見が遅れたり、緑内障を発症していることに気付いているにもかかわらず症状を放置したりしてしまうと、症状はますます悪化してしまいます。最悪の場合は失明してしまう恐れもある病気ですから、できるだけ早く症状に気付くためにも、まずは眼科でしっかり検査を受けることが大切です。

眼科では緑内障であるかどうかを調べるための様々な検査が行なわれていますので、例え緑内障を発症している恐れがない場合でも、念のため検査を受けておくことをおすすめします。緑内障は40代以降の中高年層によく見られる病気ですが、近年では若年層の皆さんにも発症の恐れがあると考えられています。

また、緑内障は眼圧が高くなることで発症するだけではなく、眼圧が正常値であっても発症するケースがあります。同じ緑内障でも発症メカニズムにはそれぞれ違いがありますので、どのような緑内障を起こしやすい状態かどうかが気になる場合にも、眼科で相談してみると良いでしょう。

眼圧を下げるために行なわれる緑内障の手術

では、万が一緑内障を発症してしまった場合には、どのような方法で治療していくのでしょうか?緑内障の治療は主に点眼薬によって眼圧を下げていくことになりますが、眼圧が思うように下がらないなど点眼薬の効果が十分ではないということもあります。そこで用いられるのが緑内障を治療するための手術です。

「治療すると言っても、決して緑内障が完治するわけではありません。緑内障は一度発症したら完治させることができない病気です。ダメージを受けた視神経を修復するための技術は現段階ではないので、症状を完治させることを目的とした治療ではなく、眼圧を下げて症状を落ち着かせていくための治療を行なうことになります。

緑内障の手術も眼圧を下げることを目的としていますので、その点についてはよく理解しておきましょう。緑内障を治療するための手術には様々な方法があり、緑内障のタイプによって効果のある手術は異なります。「原発開放隅角緑内障」の治療には、レーザーを使った「レーザー繊維柱帯形成術」や房水の出口を新しく作る「繊維柱帯切除術」が用いられますが、眼圧が急激に上昇する「急性緑内障」の場合には、また違った手術を行なうことになります。それが「レーザー虹彩切開術」です。

急性緑内障には「レーザー虹彩切開術」

急性緑内障は「原発閉塞隅角緑内障」を患っている場合に発症します。先に挙げた原発開放隅角緑内障は慢性的な症状が多いのですが、原発閉塞隅角緑内障の場合は隅角が塞がって房水の流れが滞ってしまうことで急激に眼圧が高くなります。隅角が塞がっている目の状態は、水晶体と虹彩の隙間が非常に狭くなっており、そこに房水が滞ってしまうのです。その結果、急性発作を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。

レーザー虹彩切開術では、虹彩部分に穴を開けて滞っていた房水の流れを改善していくことができるようになっています。手術を受けることで原発閉塞隅角緑内障によって上昇した眼圧を下げていくことが可能となりますので、もし急性発作が起きてしまった場合にはすぐに眼科を受診するようにしてください。レーザー虹彩切開術を受ける前には点眼薬を使って眼圧を一度下げ、角膜の状態が透明に戻ってから手術が行なわれます。

また、レーザー虹彩切開術の特徴としては、急性緑内障を引き起こす危険性のある患者は発作を免れるための予防としても手術を受けられる、という点も挙げられます。現在原発閉塞隅角緑内障を患っている皆さんは、急性緑内障の予防のためにレーザー虹彩切開術を受けることも考えてみると良いでしょう。

点眼薬で眼圧が下がらない場合は「繊維柱帯切除術」による緑内障手術

予防のためにも定期的に眼科を受診して

最近目がかすむ、視野が狭くなった、といった異変を感じたことはありませんか?こうした症状は「緑内障」が進行中である場合に見られるものなので、まずは一度眼科を受診してしっかり検査を受けることが必要です。緑内障は様々ある目の病気の中でも発症率が高く、高齢になるにつれて発症しやすくなる特徴があります。

特に40代以上の皆さんは、緑内障の発症を予防するために定期的に検診に通うことが重要とされています。緑内障は自覚症状が見られませんから、検査を受けないことには緑内障を発症しているかどうかが分からないのです。検査を受ければ皆さんの目にどのような異変が起きているのか診ることができますので、少しでも不安があればすぐに眼科を受診しましょう。

もちろん、今現在は不安を感じていない皆さんも予防するに越したことはありません。できるだけ早く緑内障の症状を発見できるよう、定期的に眼科を受診して目の状態を診てもらうようにしてください。

点眼薬が効かない場合は手術を受けることに

もし検査結果から緑内障を発症していることが分かれば、皆さんは眼科で緑内障の治療を受けることになります。一般的に緑内障の治療は点眼薬を使用します。点眼薬に含まれている成分には眼圧を下げる効果があるので、高くなった眼圧を下げて症状を安定させ、緑内障の症状を落ち着かせていくことができるようになります。

しかし、点眼薬には緑内障を完治させる効果はありません。緑内障は完治することのない病気ですから、点眼薬を使用しても狭くなった視野が元に戻るわけではなく、あくまでも眼圧を下げることが点眼薬を使用する目的と考えておくようにしましょう。ただ、緑内障の症状によっては点眼薬だけでは眼圧を下げられないことがあります。

そのような場合には手術によって眼圧を下げていくことになりますが、それぞれの症状の違いから皆さんが実際に受ける手術の種類も異なっています。使用する点眼薬の違いだけではなく、手術の種類も様々ありますので、まずは医師と相談しながら受けるべき治療法を考えていくことが大切です。ここからは緑内障の手術法の一つである「繊維柱帯切除術」について見ていくことにしましょう。

「繊維柱帯切除術」で上昇した眼圧を下げる

「原発開放隅角緑内障」と呼ばれる緑内障は、シュレム管を蓋している繊維柱帯が目詰まりを引き起こすことで発症します。目詰まりが引き起こると目の中の「房水」の流れが悪くなり、眼圧が高くなります。緑内障の主な原因は眼圧が上昇することですから、その結果、緑内障が発症してしまうというわけです。

緑内障の繊維柱帯切除術では、眼圧上昇の原因となっている房水の流れを改善するために新しい房水の出口を作っていくことになります。結膜の下に房水が流れていく通路を作る手術を行なうことによって、高くなった眼圧を下げていくことができるのです。手術後は一時的に眼圧が高くなったり、または手術の効果が高すぎて眼圧が低くなったりすることもありますし、その他目に炎症が起きるなどの合併症が現われることもありますから、何らかの問題が起きた場合にはすぐに医師に診てもらうようにしましょう。

また、緑内障の手術についても、点眼薬での治療と同様、症状を完治させるために行なうものではない、ということも理解しておく必要があります。もし手術を受けてもまた緑内障の症状が悪化してしまうことも考えられますし、手術を受ければ視野が回復するというわけでもありません。眼圧を下げるための手術ですので、眼圧が上昇した場合は再度手術を受けなければならないケースもある、ということをよく覚えておきましょう。

房水を流れやすくできる「レーザー繊維柱帯形成術」で緑内障治療

緑内障は手術によって治療する場合も

「緑内障」は症状のタイプによって引き起こるメカニズムが異なっています。そのため、治療法についてもそれぞれの緑内障によって違いが見られます。緑内障という病気は眼圧が高くなることで視神経が傷つき発症しますが、中には眼圧が正常値でも緑内障を発症することがありますし、慢性的に現われる緑内障もあれば急性発作を引き起こす緑内障もあるので、皆さんはその都度自分の症状に合った治療を受ける必要があります。

一般的に緑内障の治療は点眼薬を使って眼圧を下げていくことになりますが、点眼薬の成分では眼圧を上手く下げることができず、症状が緩和されないような場合もあるものです。その際には点眼薬ではなく手術によって治療を行なうことになりますから、緑内障の発症後は、場合によっては手術を受けなければならないこともあらかじめ理解しておくようにしましょう。

では、緑内障の手術にはどのようなものがあるのでしょうか?ここではまず「レーザー繊維柱帯形成術」と呼ばれる手術について見ていきたいと思います。

「原発開放隅角緑内障」の治療

レーザー繊維柱帯形成術は、原発性の緑内障の一つである「原発開放隅角緑内障」の症状を治療するために行なわれる手術です。原発性の緑内障には「原発閉塞隅角緑内障」もありますが、両者が発症するメカニズムには違いがあります。原発閉塞隅角緑内障は隅角が塞がってしまうことで緑内障を発症することが特徴で、原発開放隅角緑内障は隅角の先にある「繊維柱帯」と「シュレム管」が目詰まりを引き起こすことで発症するタイプの緑内障となっています。

そのため隅角が塞がっているかまたは開いているかによって、原発開放隅角緑内障と原発閉塞隅角緑内障のどちらの緑内障を発症しているかを判断することができるのです。眼科では原発性の緑内障を見分けるための「隅角検査」を受けることができます。

眼圧が高い場合はどのようなタイプの緑内障を発症しているかどうかを調べなければならないので、隅角検査によって皆さんが発症している緑内障のタイプを診断することになります。緑内障は自覚症状が見られない病気ですから、このような検査によって目の状態をハッキリと判断していくのです。

緑内障の「レーザー繊維柱帯形成術」

検査によって原発開放隅角緑内障を発症していることが分かった場合は、まず点眼薬を使用して治療を行なっていきますが、治療を受けても眼圧が下がらず、症状が思わしくないこともあります。レーザー繊維柱帯形成術は点眼薬で眼圧が下がらない場合に用いられる手術法で、レーザーを使って目詰まりを引き起こしている繊維柱帯とシュレム管の状態を改善し、房水の流れを良くしていくことで眼圧を下げる治療を行なっていきます。

原発開放隅角緑内障は房水の流れが悪くなってしまっており、その原因は繊維柱帯とシュレム管の目詰まりです。房水は毛様体で生成されて隅角を通り、繊維柱帯とシュレム管まで流れていきますが、原発開放隅角緑内障は繊維柱帯の段階で房水の流れが滞ってしまいます。

その状態を改善させるために、網目状になっている繊維柱帯の隙間をレーザーで広げていき、房水をシュレム管まで流れるようにしていくというわけです。繊維柱帯はシュレム管の入り口にある蓋のようなもので、房水の流れを良くしていくためにはこの部分を手術によって治療しなければならないのです。

しかし、レーザー繊維柱帯形成手術を受けたからといって、緑内障が完治するわけではありません。一度失った視野を取り戻すことはできないので、その点についてはよく理解しておくようにしましょう。

高くなった眼圧を下げる!点眼薬を使った一般的な緑内障治療

緑内障の対処は眼科での治療から

「緑内障」を発症した場合、まず皆さんは眼科で治療を受けることが必要となります。眼科では様々な目の病気の治療を受けることができますが、緑内障についても眼科で治療を受けることによって症状を落ち着かせていくことができるようになっています。

ただし、緑内障という病気は完治することがありません。治療をしても完治はせず、皆さんは生涯病気と付き合っていかなければならないのですが、これは症状を放置していても良いという意味ではなく、治療を続けていく中で緑内障という病気と向き合っていくことが大切と考えられています。

眼科で適切な治療を受けることで、緑内障の症状は緩和され、安定していきます。これ以上症状が悪化することのないよう続けていくべき治療となっていますから、緑内障の発症後はまず眼科で治療を受けることを第一に考えておきましょう。

自覚症状がないためなかなか気付きにくい病気ではありますが、眼科では緑内障を調べるための様々な検査も受けることができます。検査を受けることによって緑内障を発症しているかどうかを診断してもらえますので、現在は緑内障の心配を抱えていないという皆さんも念のため検査を受けて目の状態をチェックしておきましょう。

点眼薬を使った緑内障の治療

このような特徴を持つ緑内障の治療は、主に「点眼薬」を使って行なわれていきます。緑内障の症状は眼圧が高くなることで現れますから、点眼薬を使用して眼圧を下げることで症状を安定させていくのです。ここで気をつけなければならないのが、先ほども述べたように緑内障は完治することがない病気であるということです。

点眼薬は完治させるために使うのではなく、あくまでも眼圧を下げる効果を得るために使うものであって、緑内障が治るわけではありません。点眼薬を使用すれば視野が広くなるとか、失った視野を取り戻すことができるなどとは理解しないようにしましょう。

また、緑内障はいくつかタイプがありますので、治療に使用する点眼薬も症状によって異なっています。同じ緑内障という病気でも発症メカニズムに違いがあったり、人それぞれ眼圧に差があったりするため、皆さんに合った治療を受けることが重要となっています。ここからは緑内障の治療に使用される様々な点眼薬の種類を見ていくことにしましょう。

眼圧を下げる作用のある点眼薬の種類

まず近年よく使用されている点眼薬に「β遮断薬」があります。β遮断薬は房水が産み出されることを抑制し、上昇した眼圧を下げる効果がある点眼薬です。副作用が少ないことが特徴的ですが、喘息持ちである皆さんや心臓疾患を抱えている皆さんにとっては病状の悪化に繋がる恐れがあるため禁忌薬とされています。

また同じく房水にの産出に関わる作用のある点眼薬には「炭酸脱水酵素阻害薬」が挙げられます。房水が産出される際に発生する炭酸脱水酵素の働きを阻害する作用があり、房水が産出される量を少なくして眼圧を下げることができます。眼圧を下げる効果はβ遮断薬に比べると低いものの、さらに副作用は少ないため安全面の高い薬と見られています。

そして眼圧が正常値であっても緑内障を発症してしまう「正常眼圧緑内障」に使用される点眼薬としては「プロスタグランジン関連薬」が挙げられます。プロスタグランジン関連薬はぶどう膜や強膜からの房水の流れを良くする作用があり、使用することで眼圧を下げていくことができます。

角膜障害が起こる、結膜が充血する、まつ毛が増えるなどの副作用が現われる使用回数が1日1回と少ない点も使いやすさの特徴とされ、近年ではよく用いられるようになりました。点眼薬は1種類を使用することもあれば、2種類以上の薬を併用することもあります。医師とよく相談の上で緑内障の治療を続けていきましょう。

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