ステロイド剤は緑内障を引き起こす場合も

炎症を抑える作用のある「ステロイド剤」は緑内障を引き起こす場合も

ステロイド剤を使用したことによる「緑内障」

治療薬には様々な成分が含まれていますが、中には副作用を引き起こす成分もあるので、使用する際には十分に注意しておかなければなりません。炎症を抑えるために使用される「ステロイド剤」も治療に使われることが多い薬であるものの、人体に影響を及ぼす副作用が引き起こる場合あると考えられています。

中でもステロイド剤には「眼圧」を上昇させる作用があるとされ、目の病気の一つである「緑内障」の発症要因となるとも見られているのです。緑内障は発症率の高い病気で、特に40代以上の皆さんは定期的に検査を受けるなどして早期発見を心がけることが重要となっています。と言うのも、緑内障は自覚症状がほとんど見られない病気だからです。

初期段階で症状の発症に気付くことはまずありませんし、少し目に変化を感じても症状を放置してしまうケースも少なくありません。徐々に進行していく病気である緑内障は、知らず知らずのうちに悪化してしまう恐れもあり、最終的には失明してしまうこともあります。こうした危険性があるからこそ、定期的な検査による目の状態のチェックが必要となっているわけですね。

「ステロイド緑内障」を悪化させないためには

そして、ステロイド剤を使用したことによって発症する緑内障も、同様に進行していくにつれて失明のリスクが高まるため、非常に危険です。

緑内障には眼圧が急激に高くなるタイプの「急性緑内障」や、眼圧が正常値である場合に発症する「正常眼圧緑内障」などいくつかのタイプがありますが、治療薬として使われるステロイド剤による緑内障は「ステロイド緑内障」と呼ばれています。緑内障の要因はそれぞれのタイプによって異なるため、ステロイド緑内障の場合はステロイド剤を使用したことが一番の要因と考えることができます。

ステロイド緑内障を発症した場合は、眼圧上昇などの症状を悪化させないよう今後はステロイド剤を使用することを避ける他、眼圧が高くなりやすい行動も避けておくことが重要です。緑内障は一度発症すると完治することはありませんし、ちょっとしたきっかけから症状が悪化してしまうこともあるものです。まずは眼科医の元でしっかり治療を受け、症状を落ち着かせていくことから始めていきましょう。

ステロイドの含まれている点眼薬にも注意!

ステロイド緑内障はステロイド剤の成分によって眼圧が高くなるので、眼圧を下げるための治療を行ないます。眼圧を下げるためには点眼薬を使用することになりますから、医師の指示に従って正しく点眼薬を使っていきましょう。ちなみに点眼薬によってはステロイドが含まれているものがあり、その点眼薬を使用することが原因で緑内障を発症してしまうこともあるため、眼科で処方される点眼薬や市販されている点眼薬を使用する場合は、まず眼圧のチェックが必要となります。

もし眼圧が高いような場合にステロイドが含まれた点眼薬を使ってしまうと、点眼薬がきっかけとなって緑内障を発症してしまう恐れが考えられます。もちろん、ステロイド緑内障の治療にはステロイドが含まれた点眼薬は使われませんが、目の病気には様々な症状がありますから、他の目の病気を治療するために点眼薬を使用している皆さんは、点眼薬の成分について十分に確認を取っておきましょう。

眼科で処方されている点眼薬であれば、眼圧が高い場合は医師の判断によってステロイドが含まれていない点眼薬を処方してもらうこともできますので、まずは医師とよく相談した上で点眼薬の使用を決めるようにしましょう。このように、ステロイド剤には緑内障を発症する危険性がありますが、用法・用量を誤らなければ問題なく治療薬として使うことができます。ステロイド剤による治療を受ける場合には、医師からの注意をよく聞いて使用するようにしましょう。