緑内障における禁忌と注意

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緑内障を発症したら暗い場所での作業はなるべく避けるように

眼圧を下げるための治療が大切な「緑内障」

緑内障の症状は視野が徐々に狭くなることで、最悪の場合は失明する恐れもある怖い病気です。もちろん、適切な治療を受けていれば失明の危険性も低くなりますし、症状を緩和し落ち着かせていくこともできます。緑内障の治療は主に点眼薬を使用することになりますが、眼圧が急激に高くなった場合には手術を行なうこともあります。一度発症した緑内障は完治することはなく、地道に現状を維持していくために治療を続けていくことになります。

「どうして治らないのに治療を続けるの?」と思う皆さんもいるかもしれませんが、緑内障は放置しておくことで症状はどんどん悪化してしまう病気です。その結果として失明する恐れがあるので、症状を発見したらすぐにでも治療を始めることが大切です。緑内障のタイプは様々ありますが、一般的には眼圧が上昇することが一番の原因と考えられています。眼圧が上昇することで視神経にダメージが加わり、視野が欠けてしまうのです。こうした緑内障の症状を治療するために、眼圧を下げる点眼薬を使用するというわけですね。

暗い場所での作業はなるべく避けるように

以上のような治療が必要となる眼圧が高くなるタイプの緑内障は「原発閉塞隅角緑内障」と呼ばれ、隅角という部分が塞がってしまうことで房水の流れが悪くなり、緑内障を発症してしまうと考えられています。シュレム管が目詰まりを引き起こすタイプの「原発開放隅角緑内障」とはまた違ったメカニズムで発症する緑内障ですが、実は原発閉塞隅角緑内障には「暗い場所での作業をなるべく避ける」という注意が必要とされています。

どうして原発閉塞隅角緑内障は暗い場所で作業することを避けなければならないのでしょうか?これには緑内障の発症に関係している隅角が大きな原因となっています。隅角が塞がることで発症するタイプの緑内障ですから、外的な要因によって隅角が塞がってしまうことも避けておかなければなりません。

私達の目は暗い場所にいると瞳孔が広がりますが、さらに虹彩による光の調節なども行なうため、明るい場所にいる時と目の状態は大きく変わります。暗い場所にいると黒目が大きくなるのは、瞳孔が広がっていることが関係しています。そして虹彩は光を調節する際に根元の部分が盛り上がっていきますが、この時に虹彩の根元の部分が隅角を塞いでしまうことがあるため、原発閉塞隅角緑内障を患っている皆さんは暗い場所での作業には注意が必要とされているのです。

原発閉塞隅角緑内障の急性発作

原発閉塞隅角緑内障は急性発作が起こりやすいタイプの緑内障です。眼圧が急激に高くなることで発作が起こると、目の痛みや頭痛、吐き気などの症状が現われるようになります。もし発作が起きてしまった場合は24時間以内に対処が必要となるので、すぐに眼科を受診して手術を受けるようにしましょう。頭痛や吐き気の症状などから内科を受診してしまうケースもあるのですが、目の痛みを感じている場合、既に緑内障を発症していることが分かっている場合には、緑内障の発作が起きている恐れを第一に考えるようにしてください。

原発閉塞隅角緑内障は必ずしも発作が起きるわけではありませんし、暗い場所で作業をした人全てに眼圧の急激な上昇が見られるわけでもありません。ただ、発作が起きるリスクを抱えていることは事実ですので、暗い場所での作業は緑内障における禁忌の一つと考えておくことを忘れないようにしてましょう。目の状態に注意しながら毎日の生活を送っていくよう、皆さんそれぞれで心がけてくださいね。

どんなところに違いがある?緑内障は症状によって禁忌も異なる特徴が

同じ「緑内障」でもそれぞれタイプが

同じ「緑内障」という病気を発症していても、必ずしも同じように禁忌があるわけではありません。緑内障にはいくつかのタイプがあり、それぞれ発症要因が異なっています。一般的に緑内障というと眼圧が高くなることで発症すると見られていますが、近年では眼圧が高くない正常値である場合にも緑内障を発症するケースが増えてきています。眼圧の上昇だけが緑内障を発症させるわけではないので、同じ緑内障の状態であっても全ての人が同じ要因で発症しているとは言い切れないのです。そして発症要因が異なることで緑内障のタイプも違ってきますから、治療法や注意点、禁忌についても違いが見られるというわけですね。

特に眼圧が高くなるタイプの緑内障と眼圧が正常値であるタイプの緑内障とでは、大きな違いがあるものです。例えば、眼圧が高くなるタイプの緑内障の治療は、まず眼圧を下げることが先決となりますから、点眼薬の使用や手術を行なうことによって上昇した眼圧を落ち着かせていかなければなりません。

しかし、眼圧が正常値である場合は点眼薬を使用して眼圧を下げる他、一時的に眼圧が高くなることを防ぐ、血流を改善する、近視を改善するなど様々な注意点についても気をつけていかなければなりません。ただ、眼圧が正常値であっても視神経へのダメージを抑えるために眼圧を下げることは同様です。医師の指示に従ってしっかり治療を行なっていきましょう。

禁忌薬の危険性における違い

では、それぞれの緑内障では禁忌にどのような違いがあるのでしょうか?上記では治療法についての違いについて見てきましたが、禁忌についても違いがあります。例として「抗コリン」の作用がある薬の服用について見てみることにしましょう。抗コリン作用のある薬は、眼圧を急激に上昇させる危険性があることから、緑内障を発症している場合には禁忌と考えられています。

しかし、これは眼圧が高くなる「原発閉塞隅角緑内障」の場合です。原発閉塞隅角緑内障は「急性緑内障」として発作が起きる危険性もある緑内障なので、急激に眼圧を上昇させる作用のある抗コリンという成分が含まれている薬を服用すると、症状が悪化する恐れがあるのです。眼圧が正常値である場合やそれほど眼圧が高くない状態であれば発作が起きることはありませんが、発作が起きるリスクを高めてしまう原発閉塞隅角緑内障を患っている場合には、抗コリン作用のある薬の服用は避けておきましょう。

眼圧の数値だけに目を向けないことも大切

このように、緑内障には禁忌がありますが、全ての緑内障患者に当てはまるわけではないので、自分自身の緑内障のタイプをよく理解し、医師と相談した上で治療を続けていきましょう。タイプによって緑内障の禁忌が当てはまる場合は、禁忌薬を避けるだけではなく、普段の生活習慣においても注意しておくことが大切です。何気なく送っている生活の中にも眼圧を上昇させてしまう危険性はありますから、特に眼圧が高くなるタイプの緑内障である皆さんはそれぞれ自分の目の安全を守るよう気をつけておきましょう。

ただし、眼圧が正常値であっても生活習慣に問題があれば視神経はどんどんダメージを受けていくことになります。眼圧が高くない場合は眼圧が上昇すること以外の面で緑内障の悪化を避けるための注意が必要となりますので、眼圧の数値だけに目を向けず、様々な観点から緑内障の症状を落ち着かせていくようにしましょう。緑内障の悪化には皆さんの生活習慣が大きく関わっていますから、毎日規則正しい生活を送ること、ストレスや疲れを溜めないことなど、自分ができる改善法も試してみるようにしてくださいね。

うつ伏せで寝ると目に負担が、緑内障は就寝時の姿勢にも注意して

緑内障にとってうつ伏せの姿勢は禁忌!

皆さんはいつも就寝時にどのような姿勢を取っているでしょうか?仰向けで寝る人、左右横向きで寝る人、うつ伏せで寝る人など様々かと思いますが、目の病気である「緑内障」を患っている皆さんにとって、うつ伏せで寝ることは「禁忌」の一つとされていますので注意が必要です。

緑内障は主に眼圧が高くなることによって発症する病気で、眼圧の上昇によって視神経が傷つくことで、徐々に視野が欠けていく症状が現れます。自覚症状が見られない病気であるため、発見が遅れてしまうことも珍しくありません。しかし、検査を受けることで緑内障を発症していることを早めに発見することができるようになっていますから、発症を予防するためにはまず検査を受けて緑内障であるかどうかを確かめる必要があります。

緑内障は年齢を重ねるごとに発症率が高まる病気で、特に40代以上の中高年層の皆さんは定期的に検査を受けて目の状態をチェックしておくことをおすすめします。知らず知らずのうちに進行していく緑内障は、気付いた頃にはかなり症状が悪化してしまっている、ということも少なくなく、最終的には失明の恐れがある病気でもあります。最悪の場合を避けるためにも、今は何も問題がないように見られる場合でも「検査を受ける」という予防法から始めてみてください。

うつ伏せで寝ると眼圧が上昇する恐れが

そして既に緑内障を発症している皆さんは、先に述べたように緑内障という病気における「禁忌」についてよく理解しておく必要があります。ここではうつ伏せで寝ることに対する注意点について見ていきますが、緑内障における禁忌には非常に様々なものがあります。服用してはいけない薬の成分、暗い場所での作業、日常生活において注意しておくべきこともありますから、緑内障を発症後は症状が悪化しないよう禁忌は避けて通ることをよく覚えておきましょう。

では、どうして就寝時にうつ伏せになることが緑内障の禁忌とされているのでしょうか?これには緑内障の発症原因である眼圧の上昇が関係していると考えられています。うつ伏せの姿勢は眼圧の上昇に繋がるため、結果的に緑内障の症状を悪化させてしまう恐れがあるのです。そのため緑内障においてはうつ伏せの姿勢で寝ることは禁忌と言われているというわけですね。

短時間うつ伏せの状態になっている場合は、それほど眼圧が高くなることはありませんが、やはり長時間うつ伏せの姿勢を取っている場合は眼圧が高くなりやすいので、就寝時の姿勢には十分注意しておくようにしましょう。

枕を変えてみることもおすすめ

とは言え、いつもうつ伏せの状態で寝ているとそれがクセになってしまっているため、なかなか姿勢を直すことができませんよね。そんな時は就寝時に使う枕を変えてみてはいかがでしょうか?できればうつ伏せではなく仰向けの姿勢で寝ることが望ましいので、仰向けの姿勢に合う枕に変えることで、目に負担をかけることなく睡眠を取ることができるようになります。

普段からうつ伏せの状態で寝ることがクセになっているという皆さんはもちろん、睡眠中に寝返りを打つことでうつ伏せになることが多いという皆さんも、眼圧の上昇を避けるために枕を変えて仰向けで寝るクセをつけてみるようにしましょう。正しい姿勢で睡眠を取ることができれば、その分だけ疲れも取りやすくなりますし、睡眠不足も解消できるようになります。緑内障には生活習慣の改善も重要となっていますので、皆さんも良質の睡眠を取ることができるよう枕と就寝時の姿勢を変えてみてはいかがでしょうか?

あるタイプの緑内障にとっては禁忌となる薬「抗コリン」の作用とは

まずは眼圧を下げる対処が必要な緑内障

「緑内障」を発症すると、視野はどんどん狭くなっていき、最終的には失明してしまう恐れもあります。もちろん、緑内障の発症者が全て失明してしまうわけではなく、最悪のケースの場合は失明するということなので、リスクを回避することで失明を免れることも可能です。

ただし、緑内障は一度発症すると完治することはありません。発症後は治療によって症状を抑制し、悪化しないよう努めていくことが重要となります。完治することはないものの、症状を緩和させていくことはできるため、今まで通りの生活を送ることもできますから、必要以上に緑内障という病気を怖がらないことも大切です。適切な治療を続けていくことで眼圧も上がりにくくなり、問題なく生活を送ることができるので、まずは発症したら眼科でしっかり治療を受けることを第一に考えるようにしてください。

近年では様々な緑内障改善法もありますが、個人で試す改善法よりも眼科での治療が先決です。特に眼圧が急激に高くなるタイプの「原発閉塞隅角緑内障」の場合は、眼圧を下げなければ症状は改善されていきません。ほとんどの改善法には眼圧をすぐに下げることはできませんから、点眼薬や手術による治療を受けて眼圧を下げる必要があります。完治させることはできなくても、緑内障患者にとって眼科での治療は非常に重要なものとなっていますので、医師の指示に従って適切な治療を続けていくようにしましょう。

「抗コリン」作用のある薬は緑内障の禁忌薬

また、原発閉塞隅角緑内障については、発症後に服用してはいけない「禁忌薬」というものもあるので注意が必要です。治療を受けていれば今まで通り変わらない生活を送ることができるのですが、禁忌薬を服用することによって症状に悪影響が及んでしまうことがあるので、ここでは禁忌薬の一つである「抗コリン」の作用を持つ薬について見ておくことにしましょう。

多くの風邪薬が持っている抗コリン作用は、原発閉塞隅角緑内障のように眼圧が急激に高くなるタイプの緑内障においては、眼圧を上昇させてしまうことがあるため危険な禁忌薬と考えられています。抗コリンという成分には、副交感神経を抑制させる効果があるため、薬を服用することで交感神経が優位の状態になり、眼圧が高くなってしまうのです。

風邪薬の他、高血圧治療薬、咳止め薬、花粉症薬、抗不安薬、抗不整脈薬、胃カメラを飲む際に使われる薬などにも抗コリン作用があるため、原発閉塞隅角緑内障を患っている皆さんは十分に注意しておきましょう。特に風邪薬や花粉症薬、咳止め薬などは馴染みの深いものですし、よく服用することの多い薬でもあります。もし風邪や花粉症の症状が現れた場合には、医師に原発閉塞隅角緑内障であることを伝えた上で薬を処方してもらうようにしてください。

「ステロイド剤」にも注意を

以上のように、緑内障のタイプによっては禁忌薬があるため、緑内障以外の症状で病院を受診する際には処方される薬について医師とよく相談した上で服用するよう注意しておきましょう。抗コリン作用のある薬の他、眼圧を上昇させる作用としては「ステロイド剤」も上げられます。ステロイド剤は点眼薬にも含まれていることがあるため、目の病気を治療するために使用した点眼薬によって緑内障が発症してしまうケースもあります。

こうした「ステロイド緑内障」という症状も現われることがあるので、緑内障以外の目の病気を治療する際にも注意しておきましょう。眼圧が高いと診断されている場合は、医師の判断の上でステロイド剤の使用を避けることもありますから、まずは眼圧の検査を受けておくと良いでしょう。

炎症を抑える作用のある「ステロイド剤」は緑内障を引き起こす場合も

ステロイド剤を使用したことによる「緑内障」

治療薬には様々な成分が含まれていますが、中には副作用を引き起こす成分もあるので、使用する際には十分に注意しておかなければなりません。炎症を抑えるために使用される「ステロイド剤」も治療に使われることが多い薬であるものの、人体に影響を及ぼす副作用が引き起こる場合あると考えられています。

中でもステロイド剤には「眼圧」を上昇させる作用があるとされ、目の病気の一つである「緑内障」の発症要因となるとも見られているのです。緑内障は発症率の高い病気で、特に40代以上の皆さんは定期的に検査を受けるなどして早期発見を心がけることが重要となっています。と言うのも、緑内障は自覚症状がほとんど見られない病気だからです。

初期段階で症状の発症に気付くことはまずありませんし、少し目に変化を感じても症状を放置してしまうケースも少なくありません。徐々に進行していく病気である緑内障は、知らず知らずのうちに悪化してしまう恐れもあり、最終的には失明してしまうこともあります。こうした危険性があるからこそ、定期的な検査による目の状態のチェックが必要となっているわけですね。

「ステロイド緑内障」を悪化させないためには

そして、ステロイド剤を使用したことによって発症する緑内障も、同様に進行していくにつれて失明のリスクが高まるため、非常に危険です。

緑内障には眼圧が急激に高くなるタイプの「急性緑内障」や、眼圧が正常値である場合に発症する「正常眼圧緑内障」などいくつかのタイプがありますが、治療薬として使われるステロイド剤による緑内障は「ステロイド緑内障」と呼ばれています。緑内障の要因はそれぞれのタイプによって異なるため、ステロイド緑内障の場合はステロイド剤を使用したことが一番の要因と考えることができます。

ステロイド緑内障を発症した場合は、眼圧上昇などの症状を悪化させないよう今後はステロイド剤を使用することを避ける他、眼圧が高くなりやすい行動も避けておくことが重要です。緑内障は一度発症すると完治することはありませんし、ちょっとしたきっかけから症状が悪化してしまうこともあるものです。まずは眼科医の元でしっかり治療を受け、症状を落ち着かせていくことから始めていきましょう。

ステロイドの含まれている点眼薬にも注意!

ステロイド緑内障はステロイド剤の成分によって眼圧が高くなるので、眼圧を下げるための治療を行ないます。眼圧を下げるためには点眼薬を使用することになりますから、医師の指示に従って正しく点眼薬を使っていきましょう。ちなみに点眼薬によってはステロイドが含まれているものがあり、その点眼薬を使用することが原因で緑内障を発症してしまうこともあるため、眼科で処方される点眼薬や市販されている点眼薬を使用する場合は、まず眼圧のチェックが必要となります。

もし眼圧が高いような場合にステロイドが含まれた点眼薬を使ってしまうと、点眼薬がきっかけとなって緑内障を発症してしまう恐れが考えられます。もちろん、ステロイド緑内障の治療にはステロイドが含まれた点眼薬は使われませんが、目の病気には様々な症状がありますから、他の目の病気を治療するために点眼薬を使用している皆さんは、点眼薬の成分について十分に確認を取っておきましょう。

眼科で処方されている点眼薬であれば、眼圧が高い場合は医師の判断によってステロイドが含まれていない点眼薬を処方してもらうこともできますので、まずは医師とよく相談した上で点眼薬の使用を決めるようにしましょう。このように、ステロイド剤には緑内障を発症する危険性がありますが、用法・用量を誤らなければ問題なく治療薬として使うことができます。ステロイド剤による治療を受ける場合には、医師からの注意をよく聞いて使用するようにしましょう。

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