緑内障は症状によって禁忌も異なる特徴が

どんなところに違いがある?緑内障は症状によって禁忌も異なる特徴が

同じ「緑内障」でもそれぞれタイプが

同じ「緑内障」という病気を発症していても、必ずしも同じように禁忌があるわけではありません。緑内障にはいくつかのタイプがあり、それぞれ発症要因が異なっています。一般的に緑内障というと眼圧が高くなることで発症すると見られていますが、近年では眼圧が高くない正常値である場合にも緑内障を発症するケースが増えてきています。眼圧の上昇だけが緑内障を発症させるわけではないので、同じ緑内障の状態であっても全ての人が同じ要因で発症しているとは言い切れないのです。そして発症要因が異なることで緑内障のタイプも違ってきますから、治療法や注意点、禁忌についても違いが見られるというわけですね。

特に眼圧が高くなるタイプの緑内障と眼圧が正常値であるタイプの緑内障とでは、大きな違いがあるものです。例えば、眼圧が高くなるタイプの緑内障の治療は、まず眼圧を下げることが先決となりますから、点眼薬の使用や手術を行なうことによって上昇した眼圧を落ち着かせていかなければなりません。

しかし、眼圧が正常値である場合は点眼薬を使用して眼圧を下げる他、一時的に眼圧が高くなることを防ぐ、血流を改善する、近視を改善するなど様々な注意点についても気をつけていかなければなりません。ただ、眼圧が正常値であっても視神経へのダメージを抑えるために眼圧を下げることは同様です。医師の指示に従ってしっかり治療を行なっていきましょう。

禁忌薬の危険性における違い

では、それぞれの緑内障では禁忌にどのような違いがあるのでしょうか?上記では治療法についての違いについて見てきましたが、禁忌についても違いがあります。例として「抗コリン」の作用がある薬の服用について見てみることにしましょう。抗コリン作用のある薬は、眼圧を急激に上昇させる危険性があることから、緑内障を発症している場合には禁忌と考えられています。

しかし、これは眼圧が高くなる「原発閉塞隅角緑内障」の場合です。原発閉塞隅角緑内障は「急性緑内障」として発作が起きる危険性もある緑内障なので、急激に眼圧を上昇させる作用のある抗コリンという成分が含まれている薬を服用すると、症状が悪化する恐れがあるのです。眼圧が正常値である場合やそれほど眼圧が高くない状態であれば発作が起きることはありませんが、発作が起きるリスクを高めてしまう原発閉塞隅角緑内障を患っている場合には、抗コリン作用のある薬の服用は避けておきましょう。

眼圧の数値だけに目を向けないことも大切

このように、緑内障には禁忌がありますが、全ての緑内障患者に当てはまるわけではないので、自分自身の緑内障のタイプをよく理解し、医師と相談した上で治療を続けていきましょう。タイプによって緑内障の禁忌が当てはまる場合は、禁忌薬を避けるだけではなく、普段の生活習慣においても注意しておくことが大切です。何気なく送っている生活の中にも眼圧を上昇させてしまう危険性はありますから、特に眼圧が高くなるタイプの緑内障である皆さんはそれぞれ自分の目の安全を守るよう気をつけておきましょう。

ただし、眼圧が正常値であっても生活習慣に問題があれば視神経はどんどんダメージを受けていくことになります。眼圧が高くない場合は眼圧が上昇すること以外の面で緑内障の悪化を避けるための注意が必要となりますので、眼圧の数値だけに目を向けず、様々な観点から緑内障の症状を落ち着かせていくようにしましょう。緑内障の悪化には皆さんの生活習慣が大きく関わっていますから、毎日規則正しい生活を送ること、ストレスや疲れを溜めないことなど、自分ができる改善法も試してみるようにしてくださいね。