目詰まりによる「原発開放隅角緑内障」

目詰まりから引き起こる眼圧上昇「原発開放隅角緑内障」の症状は

目詰まりを引き起こす「原発開放隅角緑内障」

眼圧の異常は「緑内障」が発症する大きな原因となっていますが、眼圧には問題がなく、数値が正常である場合にも緑内障を発症する危険性があります。これは「正常眼圧緑内障」と呼ばれる症状で、近年患者数が増加傾向にあると見られています。眼圧の上昇によって引き起こるタイプの緑内障には「原発閉塞隅角緑内障」がありますが、正常眼圧力緑内障は「原発開放隅角緑内障」のタイプに当てはまります。

原発開放隅角緑内障の特徴は「シュレム管」と呼ばれる部位が目詰まりを引き起こすことが大きな原因で、目詰まりによって房水の流れが悪くなることで眼圧が上昇する、という発症メカニズムとなります。原発閉塞隅角緑内障は「隅角」と呼ばれる部位が狭まってしまうことが原因とされていますが、原発開放隅角緑内障の場合は”開放隅角”という名称通り、隅角については開放されていて狭まることがないため、同じ原発性の緑内障でもそれぞれ発症メカニズムが異なることが分かります。

「原発閉塞隅角緑内障」との違いは

また、原発開放隅角緑内障に比べて原発閉塞隅角緑内障の方が急性で発症することが多く、この場合は「急性緑内障」として発作を抑えるための手術が必要となります。目の痛みや頭痛などの発作は急性緑内障によく見られることですが原発開放隅角緑内障については急性ではなく慢性的な傾向が強いため、徐々に症状が進行していくことが特徴的となっています。

緑内障は初期段階では自覚症状がない、という特徴がありますが、原発開放隅角緑内障ではこの特徴がより顕著に現れています。患者自身は緑内障という自覚を持たないものの、実際に検査を受けてみると視神経乳頭が窪んでいるなど、緑内障を発症する危険性の高い状態であることが分かるので、まずは検査を受けてみなければ現状は分かりません。

もし既に視野が狭くなってきているなどの症状が見られているようであれば、症状はかなり進行してしまっていることが考えられるので、すぐに眼科を受診するようにしましょう。緑内障は最悪の場合失明する恐れもある病気です。そのため、自覚症状が見られていない時だからこそ早めの検査による対処が必要というわけです。原発開放隅角緑内障は40代以降の中高年に多く見られる緑内障で、高齢になるにつれて発症確率はより高くなっていきます。中高年の皆さんは念のため定期的に検査を受け、緑内障の早期発見を心がけるようにしましょう。

緑内障を調べる様々な検査

では、ここからは緑内障における検査について少し見ておくことにしましょう。原発開放隅角緑内障においては、眼圧検査、隅角検査、眼底検査、視野検査などの検査を受けることになりますが、特に重要となるのが眼圧検査、隅角検査、そして眼底検査です。眼圧検査では眼圧の固さを測定し、数値によって緑内障のタイプを診ることができます。

ただ、眼圧が高い場合は眼圧検査のみでは原発開放隅角緑内障か原発閉塞隅角緑内障かを判断することができないので、詳しい診断結果を診るために隅角検査が必要となります。隅角が広い場合は原発開放隅角緑内障、隅角が狭い場合は原発閉塞隅角緑内障と診断されます。

また、検査結果から眼圧や隅角に異常が見られない場合でも、正常眼圧緑内障の疑いが考えられるので、その場合は眼底検査を受けて視神経乳頭の状態を確認することが必要です。視神経乳頭に窪みが見られる場合には正常眼圧緑内障を発症している危険性が高く見られますし、緑内障の早期発見にも繋げていくことができる点が眼底検査の特徴です。緑内障が発症しやすい年代になってきた皆さんは、このような検査を定期的に受けて緑内障発症を早期の段階で気付けるようにしておきましょう。