急増中の「正常眼圧緑内障」の危険性

眼圧が正常なのに・・・患者が急増中の「正常眼圧緑内障」の危険性

近年急増中の「正常眼圧緑内障」とは

これまで「緑内障」の発症原因には、眼圧の上昇が深く関わっていると考えられてきました。実際に眼圧が高くなることで視神経がダメージを受け、結果的に緑内障になるケースは見られていますし、治療法としてもまずは眼圧を下げることが先決とされています。

しかし、近年では眼圧に問題がなく、正常値である場合にも緑内障を発症するケースが増加してきており、必ずしも眼圧の上昇だけが緑内障を引き起こす原因とは言い切れない状況ともなっています。このような眼圧が正常でも症状を発症するタイプの緑内障を「正常眼圧緑内障」と呼びます。

その名称どおり、眼圧が正常であるにもかかわらず緑内障の症状が見られるので、一般的に見られる眼圧上昇が原因による緑内障とは症状が起きるメカニズムも異なっています。ここからは正常眼圧緑内障について詳しく見ていくことにしましょう。

正常眼圧緑内障の原因・検査

正常眼圧緑内障の原因はハッキリと解明されているわけではありませんが、視神経の血流が悪くなっていることが原因で、視神経がダメージを受けやすくなり、緑内障を発症するリスクが高い状態を作り出してしまっていることが理由として考えられています。さらに詳しく見てみると、視神経乳頭が窪んでしまうことによって視神経がダメージを受け、結果緑内障の発症に繋がってしまうと見られています。

こうした症状は、頭痛、血行不良、冷え症などを抱えていることが要因として挙げられており、普段から頭痛持ちである皆さん、血行不良で身体が冷えやすい皆さんなどは、眼圧が正常でも緑内障になりやすいと見られているのです。緑内障の検査では眼圧の検査が行なわれますが、正常眼圧緑内障では眼圧には特に異常が見られない他、隅角にも異常が見られないことが特徴なので、検査においては「眼底検査」が重要事項となっています。

眼底検査は視神経乳頭が窪んでいるか・窪んでいないかを直接調べることができる検査方法なので、正常眼圧緑内障であるかどうかを判断するためには欠かせない検査となっています。もし眼圧や隅角に異常がない場合には、眼底検査が緑内障の早期発見を左右することになりますから、まずはしっかり検査を受けて結果を待つようにしましょう。

もし検査結果に問題がある場合は、早めに治療を始めることが必要となります。緑内障はどのようなタイプの症状でも、早期発見・早期治療が大切です。定期的に検査を受けて、緑内障の進行を予防していきましょう。

正常眼圧緑内障にならないようにするための予防策

また、正常眼圧緑内障にならないようにするためにも様々な予防策を取っておくことが必要です。視神経の血流が悪くなることが発症原因の一つと考えられているため、まずは血流を改善し血行不良を解消していくことから始めてみましょう。私達は眼精疲労が溜まると目の周りの血流が悪くなってしまうので、目が疲れたなと感じた時にはすぐに対処することをおすすめします。

繰り返し力強くまばたきをする、緊張した筋肉をほぐすように目の周りをマッサージする、目の周り全体を温めるなど、血流を良くするための改善方法をこまめに試してみてください。その他、目の周りだけではなく、全身の血行を良くするために毎日の生活に適度な運動を取り入れることも忘れてはなりません。

運動不足は身体の冷えにも影響しますし、生活習慣病の発症にも繋がりやすいものです。緑内障は「目の成人病」とも言われる病気です。つまり、目の生活習慣病とうことですので、予防策としてもやはり生活習慣の改善が重要となっているのです。まずは血行不良や冷えの改善から正常眼圧緑内障の予防を始めてみてくださいね。