「発達緑内障」の早発型・遅発型

「発達緑内障」の早発型・遅発型では症状が見られる年齢に違いが

目の構造が関係している緑内障の発症要因

「緑内障」は視野が欠けてしまう病気で、発見が遅れると失明の恐れもある大変怖い病気です。もちろん早期に発見し、適切な治療を受けることで症状の悪化を防ぐことはできますし、失明のリスクも低くすることができますが、発症後は治療をしても完治をすることはありません。症状を完治させるための治療ではなく、あくまでも症状の進行を妨げるための治療ですので、その点については十分に理解しておきましょう。

また、緑内障は発症する要因が非常に様々であることも特徴的です。原発性の緑内障には「原発閉塞隅角緑内障」と「原発開放隅角緑内障」がありますが、両者とも発症のメカニズムは異なっています。どちらも目の構造が影響して現われる緑内障ですが、緑内障の症状が慢性的なものもあり、急性的なものもあるなど症状の現れ方にも違いが見られます。

さらに眼圧が関係していることが一般的な緑内障でも、原発開放隅角緑内障の場合は眼圧が正常値でも症状を発症することもあるため、眼圧が上昇することだけが緑内障に影響しているわけでもありません。「正常眼圧緑内障」は近年増加傾向にあるので、眼圧に異常がない場合でも緑内障の危険性はある、ということもよく覚えておきましょう。

早発型と遅発型に分類される「発達緑内障」

そして緑内障の中には生まれつき症状が引き起こりやすいとされる、発育異常による緑内障のタイプも見られています。これは「発達緑内障」と呼ばれる緑内障で、生まれもった先天性の緑内障として以上で紹介したタイプの緑内障とはまた違ったメカニズムで現れます。

発達緑内障は「早発型」と「遅発型」に分類され、それぞれ発症する年齢に違いがあります。早発型の発達緑内障は、生後?10歳まで、遅発型の発達緑内障は10代?20代と幅広くなっています。それだけではなく、現われる症状にも異なる点があるため、ここからは発達緑内障の発症時に現われる症状について見ておくことにしましょう。

早発型の発達緑内障は、眼圧が高くなることによって眼球が拡大する症状が見られるようになります。他にも黒目の部分が大きく見える、黒目の部分が白く濁る、本人が光を見ると眩しがる、まぶたが痙攣している、涙が出る量が多くなるなどの症状が現われるため、もし少しでもおかしいと感じたらすぐに医師に診せるようにしましょう。

早発型の発達緑内障が発症する時期はまだ子供ですので、本人には症状が現れていても何も分からないことがほとんどです。子供の変化に気付くことが早期発見のためには重要ですから、変化を見逃さないよう注意しておきましょう。

遅発型の発達緑内障の発見にはまず検査を

では、遅発型の発達緑内障の場合はどのような症状が見られるのでしょうか?早発型の場合は様々な症状が見られるようになりますが、遅発型の場合は上記で紹介したような症状は見られず、早期に発見することが非常に難しいと考えられています。そのため気付いた頃には症状が進行してしまっていることもあるので注意が必要です。

この特徴は原発性の緑内障にもよく見られることで、検査を受けないことには詳しい状態は分かりません。個人で判断することは難しくなっていますから、まずは眼科で緑内障の検査を受けてみることから始めてみましょう。緑内障は一般的に自覚症状が見られない病気ですが、検査を受けることによって早期発見が可能となります。症状を発症していることに早めに気付くことができれば治療もすぐに始めることができますので、不安があればまず検査、ということを心がけておくと良いでしょう。