病気による合併症から起きる緑内障

糖尿病や高血圧など、様々な病気による合併症から起きる緑内障

増加傾向のある「緑内障」

目の病気の中には水晶体が白く濁る「白内障」や目の表面が乾いてしまう「ドライアイ」などがありますが、「緑内障」もまた増加傾向のある病気として知られています。緑内障は視野が欠けてしまう症状が現れる病気で、症状が現れる原因としては、主に眼圧が高くなることによる視神経のダメージが挙げられます。視神経がダメージを受けたことによって機能しなくなり、結果的に視野が欠けてしまうのです。

症状の現れ方は人それぞれですが、初期段階ではほとんど自覚症状が見られません。そのため、患者自身は自分が緑内障であることに気付かず、症状を放置してしまうことも珍しくないのです。さらに緑内障は徐々に進行していく病気であることから、症状が現れていることに気付いた頃には大変危険な状態になってしまっているケースも少なくありません。

もし少しでも目に異変を感じた場合には、すぐに眼科を受診し、症状を診てもらうようにしましょう。初期段階で治療が始められれば、失明するリスクも避けることができます。まずは症状が現れていることに早く気付くためにも、定期的な検診を欠かさないようにしましょう。

糖尿病や高血圧症などの持病を抱えている場合

また、このような緑内障は他の病気による合併症として発症することもあるので、現在持病を抱えている皆さんも注意が必要です。特に糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を抱えている場合は、緑内障になりやすい状態を作り出してしまっていることになるため、発症しないよう予防をしたり、検診を受けて早めの対処を心がけたり、一人一人の努力がカギとなります。

と言うのも、緑内障は「目の成人病」とも呼ばれている病気であり、症状の発症には私たちの普段の生活習慣と大きな関連性があるのです。成人病は現在生活習慣病と呼ばれていますので、言い換えれば緑内障は「目の生活習慣病」となるわけです。不規則な食生活、睡眠不足、運動不足、日々のストレスや疲労などが影響し、視神経にダメージが加わることで、緑内障を発症してしまうリスクが大きく高まります。

近年では眼圧が正常値でも、日頃から眼精疲労が溜まりやすく、一時的に眼圧が高くなる状況が長期に渡って続いている皆さんも緑内障にかかるケースが増えてきています。これは「正常眼圧緑内障」と呼ばれる症状で、現代の日本人に多く見られるタイプの緑内障です。眼圧の数値にかかわらず緑内障発症の恐れはある、ということをしっかり理解し、普段の生活習慣から見直していくことで緑内障を予防していきましょう。

緑内障は早期発見・早期治療を

緑内障は一度発症してしまうと、完治が難しい病気となっています。もちろん、緑内障の治療は眼科で行われますし、手術によって症状を改善させることもできます。しかし、ダメージを受けた視神経を治療によって回復させることはできないので、一度見えなくなってしまった視野を取り戻すことは現代の医療では不可能となっています。

ただ、視野がそれほど狭くなっていない段階で緑内障の発症に気付くことができれば、将来的に見える視野比較的広い状態を保つことができますから、やはり緑内障は早期発見が第一です。そしてこれ以上症状が悪化することのないよう、治療によって眼圧を下げたり、生活習慣を整えて身体の健康を保つ努力をしたり、症状の進行を抑えることも重要とされています。

失ってしまった視野を取り戻すことはできなくても、今以上に視野が欠けてしまうことを防ぐことはできますから、早期発見・早期治療によって緑内障としっかり向き合っていくようにしましょう。