人間だけではなく動物も緑内障になる?

動物も緑内障になる?人間だけではなくペットの変化も見逃さないで

若年層にも増え始めている「緑内障」

徐々に視野が狭くなっていく病気「緑内障」。近年患者数に増加が見られるようになり、発症には生活習慣が影響しているとも考えられていることから「目の成人病」とも呼ばれていることが特徴的です。直接的な発症原因は、眼圧が高くなることによる視神経へのダメージですが、特に眼圧の数値に異常が見られない場合でも緑内障になることはありますし、様々な要因によって視神経がダメージを受けやすい状態になってしまっているケースもあるため、眼圧の上昇だけが緑内障に関係しているわけではありません。

眼圧が正常値であるにもかかわらず緑内障を発症してしまった場合は、やはり普段の生活習慣や慢性的な眼精疲労、ストレスなどが影響していることが考えられるので、眼圧に異常が見られない皆さんも、緑内障予防のためには日々の生活から見直していくことが大切です。40代以降の中高年の発症率が高い緑内障ですが、最近は20代や30代の患者数も増えてきています。若年層の皆さんも緑内障には十分注意しておきましょう。

動物も緑内障になるの?

また、こうした緑内障の症状は人間だけではなく動物が発症することもあります。つまり、皆さんがペットとして飼っている犬や猫などの動物も同様に緑内障を発症してしまうことがあるのです。動物が発症する緑内障も人間と同じく眼圧の上昇が大きな原因となっていますので、発症するメカニズムには変わりはないのですが、動物は人間とは違い自ら言葉を発することができません。もし目に異変を感じても言葉にして伝えることができないため、症状の発見が遅れてしまうことも決して珍しいことではないのです。

動物の緑内障も早期発見が第一ですから、皆さんはまず大切なペットの変化にしっかり気付いてあげなくてはなりません。少しでも異変を感じたら、すぐにかかりつけの医師に診せるようにし、緑内障を発症している場合は適切な治療を受けるようにしてください。

人間の緑内障は基本的に点眼薬による治療、手術による治療を受けることになりますが、動物の場合は点眼薬と手術による治療の他、義眼手術を行なうケースもあります。緑内障を発症した眼球を摘出して義眼を挿入する手術で、特に目に痛みを感じているような場合は、手術を受けることで痛みがなくなり、その後も元気に生活していくことができるようになります。

もちろん、眼球を摘出することで目は見えなくなってしまいますが、痛みを少しでも和らげてあげたい、という場合は義眼手術を考えてみても良いでしょう。医師とよく相談しながら治療法を決めるようにしてください。

ペットの白内障にも注意を

このように緑内障は動物でもかかる病気となっていますが、動物がかかる目の病気は緑内障だけではありません。目の水晶体が白く濁ってしまう「白内障」という病気も、人間と同様に動物が発症するケースがあるので注意が必要です。白内障は緑内障以上に高齢になるにつれて発症しやすくなる病気なので、ペットが高齢である場合には目の変化に注意しておきましょう。白内障になると見た目としても白く濁って見えますし、散歩中などにも物にぶつかりやすくなるなどの変化が現れるようになります。

気付きにくいことだからこそ注意して見ておかなければなりませんから、少しでも変化を感じたら医師に診せるようにしてください。失明してしまう恐れがあっても、適切な治療を行なうことで免れることもあります。また失明してしまっても、場合によっては視力回復を見込める場合もありますので、まずは早めの対処を心がけましょう。