緑内障・目の病気Q&A

記事一覧

緑内障って誰でも同じ症状が起きる病気なの?

緑内障って視野が欠けてしまったりする病気と聞きましたが、誰でも同じ症状が起きる病気なんですか?

同じ症状が起こりますが、進行状態は人それぞれです。

緑内障は視野が欠けて、見える範囲が狭くなってしまう病気です。最悪の場合は失明してしまう恐れもありますが、緑内障を発症したからと言って必ずしも失明するというわけではなく、適切な治療を続けていれば症状の進行を抑えることはできます。

ただし、緑内障の症状が進行する状態は人それぞれ異なっていますので、同じ治療を受けていても症状が早く進行してしまうこともあれば、それほど進行スピードが早くないというケースもあります。視野が欠けて狭くなるという症状や治療内容は同じでも、進行状態は緑内障を発症している患者本人の状況によって差が現れてくることもある、ということをよく理解しておきましょう。

例えば、生活習慣は人それぞれ違いがあるものですよね。緑内障の進行状態には日々の生活習慣も大きく関わっているので、生活習慣の違いによっても緑内障が悪化するかどうかといった問題には差が現れてしまうのです。毎日規則正しい食生活をしている人と不規則な食生活を送っている人とでは栄養面は大きな差がありますし、運動をする人と運動をしない人、しっかり睡眠を取れている人と睡眠不足の人を比べても同様に健康状態には差が見られます。

緑内障は眼科での治療はもちろん大切ですが、生活習慣も改善することでより症状の進行を抑える効果があると考えられていますから、少しでも症状の進行を遅らせたいのであれば、ただ治療を受けるだけではなく自ら生活習慣を見直すなど改善策も試してみましょう。

まずは栄養バランスが整った食事を摂る、早寝早起きをする、ストレッチやウォーキングで身体を動かすなど、皆さんが今日からできることを始めてみましょう。また、三日坊主になってしまわないよう習慣付けていくことも必要です。早寝早起きなどは習慣付けやすいですが、食事や運動は日によって不規則になりがちです。どうしても続かないような場合は、どのようなことなら毎日の習慣にしていくことができるか、自分自身の性格から考え直してみても良いでしょう。

緑内障になった時の眼科の選び方を教えて!

眼科自体にあまり行かないので、良い眼科の選び方が分かりません。緑内障を治療する眼科の選び方を教えてください。

皆さんが安心して通える眼科を選びましょう。

緑内障の治療を受ける眼科選びに迷っている皆さんは多いかと思いますが、まず第一に考えておきたいのが「安心して通えるか」といったポイントです。安心して眼科に通えるということは、安心して治療を受けることができるということなので、皆さんも迷った時は「安心感」に焦点を絞ってみましょう。

しかし、安心感といっても捉え方は人それぞれです。眼科を選ぶ際の安心感としては、やはり定期的に通える距離であること、いつでも病気に関する悩みを相談できる医師がいること、そしてもしもの時のためにすぐに対応してくれる病院であることに注目してみてください。簡潔に言うと通いやすいさと信頼性が重要となるわけですが、特に緑内障という病気に対して不安を抱えている皆さんは、悩みを相談できる医師がいてくれると心身共に楽になりますよね。

病気を治療するといっても、緑内障は基本的に点眼薬による治療ですし、症状が安定していれば問題なく日常生活を過ごすこともできますが、生活を送っていく上での不安な点や疑問点なども増えてくるものです。そのような時にいつでも相談できる医師がいれば、眼科に通うことで皆さんの気持ちも落ち着いていきます。

病院は病状自体を治療するだけではなく、皆さん自身の病気に対する考え方や見方を改める場所でもありますし、気持ちを安心させてくれる場所でもあります。ただ治療を受けることに専念することも大切ですが、完治することのない病気だからこそ、緑内障治療のために通う眼科には安心感が必要となるのです。これから長く付き合っていく病気ですから、皆さんも緑内障としっかり向き合うために安心して通える眼科を選びましょう。

ただし、緑内障は症状のタイプによっては「急性発作」を引き起こす恐れもありますし、手術によって治療を行なわなければならない場合もありますので、手術の腕が良い医師がいる眼科を選ぶという手もあります。とは言え、全ての人が手術による緑内障治療を受けるわけでもなければ、急性発作が引き起こることも稀とされていますから、まずは皆さんが安心して緑内障という病気に向き合える眼科を探してみることをおすすめします。

緑内障は親から子供へ遺伝するもの?

病気によっては親子で遺伝してしまうこともありますが、緑内障も親から子供へ症状が遺伝するようなことはありますか?

親から子供への遺伝による緑内障の発症例もあります。

緑内障は眼圧が高くなることで発症するため、原因は患者である皆さん自身にあるものと考えられがちですが、場合によっては親から子供への遺伝によって緑内障になってしまうこともあります。もし皆さんの親が緑内障であったり、兄弟や姉妹、親戚などの血縁関係に緑内障を発症している人がいたりする場合には、皆さん自身も遺伝によって緑内障を発症するリスクが高いと見られます。特に2人以上の緑内障患者が血縁関係者の中にいる場合は、遺伝が起こりやすいと考えられています。

もちろん、遺伝が起こりやすいというだけで実際には緑内障にならないケースもありますし、全ての人が遺伝の例に当てはまるわけではありませんが、遺伝による緑内障の発症例もある、ということを覚えておくようにしましょう。緑内障の基本的なメカニズムは、眼圧が高くなることで視神経がダメージを受けて発症する、ということになります。

親や兄弟・姉妹などの遺伝によって緑内障を発症するケースよりも、皆さん自身が緑内障を発症しやすい要因を抱えているケースの方が多いので、血縁関係に緑内障の患者がいない場合もやはり発症予防に努めていく必要があります。緑内障の血縁関係者がいないから緑内障を発症する心配はない、ということでもありませんから、皆さんも自分ができることから緑内障予防を始めていきましょう。

緑内障は自覚症状がないことで有名な病気であるため、症状を早期に発見するためには検査を受ける他に方法はありません。緑内障の検査は眼科で受けることができますので、皆さんもまずは検査で自分の目の状態をチェックしてもらうと良いでしょう。

ただ、一度だけ検査を受けて「緑内障ではない」と診断されても、心配が完全に消えたわけではありません。緑内障の症状は年齢が高くなるごとに現れやすくなりますし、さらに徐々に進行していくという特徴も持っていますから、定期的に眼科に通って検査を受けることが大切です。自分自身の目を守るためにも、かかりつけの眼科を探して通うことをおすすめします。

緑内障にはお酒やタバコも影響しているの?

お酒もタバコも好きなのですが、緑内障にも影響しているって本当でしょうか?今すぐにでも止めた方がいいですか?

お酒やタバコに含まれる成分は緑内障に影響しています。

お酒にはアルコール、タバコにはニコチンという成分が含まれていますが、これらの成分は緑内障の発症要因に関係していると見られています。つまり、お酒を飲んだりタバコを吸ったりすることで緑内障の発症に影響してしまうこともあるのです。もちろん、お酒を飲んでいる人やタバコを吸っている人が全て緑内障になるわけではありませんし、緑内障の発症要因がアルコールやニコチンといった成分だけにあるわけでもありません。

しかし、お酒の飲み過ぎやタバコの吸い過ぎは決して身体に良い影響を与えないものです。特にタバコは様々な生活習慣病の発症にも関わっていますので、「目の成人病(生活習慣病)」とも呼ばれる緑内障の発症にも影響しているのです。

このようなことから、できればタバコは今すぐにでも止める決心をすることをおすすめします。禁煙は難しいものですが、近年では医師に協力してもらいながら治療を行ない、スッキリとタバコを止めることができるようにもなってきています。一人で禁煙を決意するのは難しい、という皆さんは医師に相談してみることから始めてみてはいかがでしょうか?

また、お酒は適量を守れば問題はありませんが、普段から毎日のようにたくさん飲むという場合は、1日の量を少しずつ減らしていくなど飲む量を調節してみましょう。アルコールは摂り過ぎなければ身体にも良い影響を与えるものですから、飲み過ぎないように注意しながらお酒を楽しむことを心がけてみてください。

緑内障予防のために禁酒しても良いですが、かえってストレスになってしまうような場合もありますので、あまりに過度なストレスになるようであれば、禁酒ではなく先に紹介したように1日に飲む量を調節するといった方法でお酒と付き合っていくようにしましょう。ストレスもアルコールやニコチンと同様、緑内障の発症要因に関係しているものせす。緑内障予防のためとは言え、予防策がストレスになってしまっては意味がありませんから、ストレスにならないよう自分自身と相談しながら予防を続けていくと良いでしょう。

緑内障になったら禁止されることってある?

緑内障には禁忌があると聞きました。禁忌とは具体的にはどのようなことがありますか?他にも緑内障になったら禁止されることを教えてください!

緑内障には「禁忌薬」と呼ばれるものがあります。

緑内障という病気に良くない影響をもたらす成分が含まれているとして「禁忌薬」というものが決められています。薬には様々な成分が含まれていますが、その中には緑内障の症状悪化に繋がる成分もあります。緑内障患者にとっての禁忌薬には、炎症を抑えるための「ステロイド剤」や「抗コリン作用」のある薬などが挙げられます。

ステロイド剤も抗コリン作用のある薬も、どちらも眼圧を上昇させると考えられているため、緑内障を患っている皆さんにとっては服用・使用すると大変危険な薬とされているのです。ステロイドが含まれている薬中には塗り薬や点眼薬などがありますし、抗コリン作用は一般的な総合風邪薬や花粉症などのアレルギー薬にもあります。日常的に関わる部分で禁忌薬を服用・使用してしまう危険性も少なくないので、普段から薬の成分には注意しておきましょう。

もし緑内障を発症後、眼科以外にも何らかの症状で病院を受診することがあれば、自分が緑内障であることをしっかり伝え、お薬手帳を持参した上で受診するよう気をつけてください。お薬手帳には皆さんが処方されている薬の成分や作用などが細かく記載されていますから、禁忌薬を処方されることを防ぐためには必要不可欠です。病院を受診する場合はお薬手帳も忘れずに持って行きましょう。

また、緑内障はこうした禁忌薬の他にもいくつか注意点があります。緑内障という病気には皆さんが日常生活を送る上で禁止されていることもあるので、禁忌薬だけに注意を向けるのではなく、日常的なことにも注意を払っておきましょう。

例えば、就寝時にうつ伏せで寝るという皆さんは多いと思いますが、うつ伏せの姿勢は目に負担をかけますし、眼圧が上昇してしまう恐れもあるため大変危険です。また眼精疲労を溜めることも目の負担を増やすことになりますから、目が疲れたらすぐに休めるなど、眼精疲労を溜めずに解消する心がけも必要です。緑内障の発症後はこれまで以上に目を大切に守っていきましょう。

緑内障を調べるための検査はどんなことをするの?

眼科に緑内障の検査を受けに行こうと思っています。検査では緑内障を調べるためにどんなことをするんでしょうか?

眼科では様々な内容の検査によって緑内障を診断します。

患者自身に自覚症状が見られない緑内障は、検査を受けないことには早期発見することができません。反対に検査を受けることで初期段階のうちに緑内障を発見し、治療を始めることができるので、緑内障の発症が気になったらまずは検査を受けることが先決です。緑内障の検査は眼科で行なわれていますから、皆さんのかかりつけの眼科で検査を受けて目の状態を診断してもらいましょう。

では、検査はどのような内容になっているのでしょうか?緑内障を発症する原因として「眼圧」が挙げられますが、まず眼圧を測定するための「眼圧検査」は欠かせないものとなっています。眼圧を測定し、眼圧が正常値よりも高かった場合は緑内障を発症している恐れが考えられます。

しかし、緑内障を診断するための検査は眼圧検査だけではありません。近年では、眼圧が正常値でも発症する「正常眼圧緑内障」の患者数も増加傾向にありますが、この場合は眼圧検査では結果が正常値となるため、緑内障を発症しているかどうかを正しく判断することができません。正常眼圧緑内障を発症しているかどうかを調べるためには、眼圧検査以外にも「視野検査」や「眼底検査」なども受ける必要があります。

視野検査では、皆さんが現在どのくらいの範囲が見えているかを調べることができますので、もし緑内障によって視野が欠けている場合は視野検査を受けることで病気の進行状態を診ることができるようになっています。眼底検査では、視神経の状態や血管の状態、網膜の状態を診ることができるので、眼圧に問題がない場合でも眼底検査を受けることで緑内障を発症しているかどうかを診断することができるようになっているのです。

また、眼圧に異常があった場合にも「原発閉塞隅角緑内障」と「原発開放隅角緑内障」のどちらを発症しているかを調べる必要があるため、その場合は「隅角検査」によって隅角の状態を診ていくことになります。隅角が塞がっているか開いているかによって発症しているタイプの緑内障は異なるので、病状を確実に判断するためにはいくつかの検査を併せて受けなくてはならないのです。皆さんも医師の指示に従って緑内障の検査を受けることから予防を始めてみましょう。

生活習慣が毎日不規則だと緑内障になりやすいの?

生活習慣と緑内障の発症には関係がありますか?私は仕事が忙しく、生活が不規則になりがちです。不規則な生活を続けていると緑内障の発症の心配はあるんでしょうか。

不規則な生活習慣は緑内障の発症要因の一つです。

緑内障は「目の成人病」と呼ばれている病気です。成人病は現在「生活習慣病」とされていますから、緑内障も生活習慣病の一つと認識しておくようにしましょう。つまり、生活習慣が不規則になると様々な生活習慣病と同様、緑内障も発症しやすい状態になってしまうというわけです。

目の病気なのにどうして生活習慣が関係しているのか、といった問題については、緑内障の発症要因について考えておく必要があります。緑内障は一般的に眼圧の上昇によって発症するものと理解されていますが、その他にも様々な要因が重なることで緑内障にかかりやすくなります。

例えば、血流が悪く血行不良の状態である場合などは、目の周りも血行不良を引き起こしているため、視神経がダメージを受けやすくなっていると見られています。緑内障発症の直接的な原因は視神経のダメージですから、その原因を引き起こす要因である血行不良が緑内障に間接的に関わっているということになります。

そして、血行不良に陥る要因として毎日の生活における様々な習慣が関連しています。不規則な食生活、運動不足に睡眠不足、疲れが溜まっている、ストレスが溜まっている、冷え症である、といった問題は全身の血行不良に大きく関わっているので、まずは生活習慣を改善することから血行不良を解消していかなければなりません。

緑内障の直接的な原因は視神経のダメージではありますが、根本的な要因は不規則な生活習慣が関係しています。毎日のように不規則な生活を送っていると、血行不良に限らず、身体には様々な変化が現われるようになります。緑内障もそうした変化の一つですから、目に異変を感じた場合はすぐに眼科を受診しましょう。

しかし、緑内障は自覚症状が見られないことが特徴的である病気です。緑内障の症状を早期発見するためには、予防として眼科に定期的に通うことが必要ですので、少しでも早く緑内障の発症に気付くことができるよう、かかりつけの眼科を探しておくことをおすすめします。

近視だと緑内障にかかりやすいですか?

私はかなり視力が低く、いつも度が強いメガネをかけています。私のような近視の人は緑内障にかかりやすいんでしょうか?

近視の皆さんは非常に緑内障にかかりやすい状態です。

近視の状態は網膜が薄くなり、視神経もダメージを受けやすくなっています。緑内障という病気は視神経がダメージを受けることによって発症するため、近視の場合は視力が良い場合に比べて緑内障の発症率も高いと見られています。特に度が強いメガネをかけている皆さん、視力が0.01など非常に数値が低い皆さんは「強度近視」と呼ばれ、緑内障の発症リスクも通常の近視よりも高くなるので、より緑内障の予防には注意していかなければなりません。

緑内障は一度発症すると完治はせず、生涯病気と付き合っていくことになります。眼科で治療は行ないますが、あくまでも眼圧を下げるための治療であって、失った視野を回復させるための治療ではありません。これは眼圧が高くなる原発性の緑内障の場合、正常眼圧緑内障の場合も同様です。近視の皆さんはどちらかというと、眼圧が正常値の場合に発症する「正常眼圧緑内障」にかかりやすいと見られているので、眼圧が正常値であっても近視である場合は緑内障の発症リスクが高い、ということをよく覚えておきましょう。

もし緑内障を発症してしまった場合は、すぐに治療を始めることが大切なので、早期発見ができるように定期的に眼科に通って目の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。

また、近視の皆さんはメガネやコンタクトレンズなどで視力矯正をしている場合がほとんどかと思いますが、現在使用しているメガネやコンタクトレンズの度はしっかり合っているでしょうか?もし度が合っていないような場合は、目に大きな負担をかけてしまっていることが考えられますし、緑内障の症状を進行させる要因にもなりかねないので注意が必要です。

度が合わないメガネやコンタクトレンズは眼精疲労を引き起こす原因にもなりますから、目の状態をチェックするだけではなく、普段皆さんが使用しているメガネやコンタクトレンズの度が合っているかどうかについてもこまめに確認しておきましょう。眼科では視力検査も受けられますから、いつも自分に合ったメガネやコンタクトレンズを使うよう心がけてみてくださいね。

眼圧は高くないけれど緑内障になることはあるの?

緑内障には眼圧以外にも発症する原因があるそうですが、特に眼圧が高くなくても緑内障になることはあるんでしょうか?

眼圧が正常値でも緑内障が発症することはあります。

「正常眼圧緑内障」は、眼圧が正常値の場合でも発症する緑内障です。一般的に緑内障というと眼圧が高くなることで発症すると考えられていますが、正常眼圧緑内障の場合は眼圧の数値が正常であっても視野が欠けてしまうなど緑内障の症状が見られるようになります。どうして眼圧が正常値なのに緑内障を発症するの?と不思議に思う皆さんも多いかもしれませんね。

しかし、緑内障の発症原因は眼圧の上昇だけに止まるものではありません。もちろん、眼圧の数値が高い皆さんは緑内障を発症しやすい状態と言えますし、実際に発症するリスクも高いのでしっかり予防することが必要となりますが、眼圧が正常値である皆さんは眼圧の数値以外の面で発症リスクを抑える必要があります。

正常眼圧緑内障のメカニズムはまだハッキリと分かっていませんが、視神経に何らかのダメージが加わっていることによって視神経自体の働きが弱くなり、緑内障の症状を発症してしまうと考えられています。眼圧が高くなるタイプの緑内障では、眼圧の上昇が視神経へダメージを与えることになるので、眼圧が高くなることで緑内障を発症します。これが一般的な緑内障の発症メカニズムですが、正常眼圧緑内障の場合は、眼圧上昇以外の何らかの要因が重なることで視神経がダメージを受け、その結果として緑内障が発症すると見られているのです。

考えられる要因としては、目の周りの血行不良、強度近視、不規則な生活習慣などが挙げられます。血行不良の状態は眼圧が高くなくても緑内障にかかりやすいとされているため、普段から血行不良や冷え症に悩まされている皆さんは十分に注意しておきましょう。

また、視力が極度に低い強度近視である皆さん、生活習慣に問題を抱えている皆さんも、正常眼圧緑内障にかかりやすい状態と見られます。特に現代人である私達は生活習慣が乱れやすくなっていますので、食事や運動、睡眠といった基本的な習慣を見直しつつ、タバコやお酒などの嗜好品についても量を調節するなど自ら対処することが大切です。まずは発症を予防するために定期的な検診を欠かさないこと、少しでも不安があればすぐに医師に相談することを心がけておくようにしましょう。

緑内障になったらパソコンを使ってはいけないんでしょうか?

パソコンをよく使うのですが、目の病気には色々と不安があります。もし緑内障になってしまったらパソコンを使ってはいけないんでしょうか?

パソコンは使ってもOKですが、目の疲れには要注意です。

眼精疲労が溜まると緑内障になりやすいと言われていますが、パソコンを使うことも眼精疲労が溜まりやすい原因の一つです。パソコンを使っていると同じ姿勢で同じ方向を長時間見ていることが多くなり、目の筋肉も凝り固まっていきます。すると目は徐々に疲れやすくなり、血行も悪くなっていくため、視神経にもダメージが加わりやすくなります。

緑内障は視神経がダメージを受けることによって発症する視野が欠けてしまう病気です。つまり、眼精疲労は緑内障を発症する間接的な要因として考えられるので、パソコンを使っている皆さんは緑内障を発症しやすい状態になってしまっているというわけです。

もちろん、パソコンを使っている人が全て眼精疲労を慢性的に感じているわけではありませんし、パソコンによる眼精疲労を抱えていても緑内障とは縁の無い人も少なくありませんが、発症リスクが高い状態であることについては念頭に置いておく必要があります。普段からパソコンを使っている皆さんは、今後緑内障を発症しても今まで通りパソコンを使用しても構いませんが、目が疲れないよう注意しながら使用していきましょう。

パソコンが緑内障になる原因ではなく、パソコンを使うことによって溜まった眼精疲労が間接的に緑内障の発症に関わっているというだけですので、現在緑内障を患っている皆さんもパソコンを使うことは可能です。ただ、目の周りの筋肉が凝り固まって血行が悪くなると、症状がますます進行してしまう恐れもあるため、眼精疲労は溜めないよう一人一人が気をつけるようにしてください。

眼精疲労が慢性化されていくと、頭痛や肩こりの症状も現われるようになりますし、全身が血行不良の状態になってしまうことも珍しくないものです。少しでも「疲れたな」と感じたら、すぐに休憩を入れて目を休めるようにしましょう。また目の周りを温めたり、筋肉を意識的に動かしたりしながら血行不良を解消するなど、眼精疲労の予防・改善策もどんどん試してみてくださいね。

1 2 >