緑内障の改善と完治の違いを理解して

現代の医療では治すことができない緑内障、改善と完治の違いを理解

生活習慣と関わりの深い目の病気「緑内障」

様々ある病気の中には、治療することによって完治させることができる病気もあれば、完治させることが難しい病気もあります。特に生活習慣が大きく関係している病気は完治が不可能であることが多く、一生病気と付き合っていかなければならないケースも少なくありません。

代表的なものとしては「糖尿病」などの生活習慣病が挙げられますが、実は目の病気である「緑内障」も同様に完治することのない病気となっています。緑内障は目の病気ではありますが、皆さんの生活習慣とも関わりの深い病気なので、別名「目の成人病」と呼ばれることもあります。言い換えると「目の生活習慣病」ということになりますから、糖尿病と同じく緑内障も不規則な生活習慣によって発症する病気というわけですね。

緑内障は早期発見・早期治療を心がけて

緑内障が発症するメカニズムは、緑内障のタイプによってそれぞれ異なることが特徴的ですが、主な原因としては眼圧が高くなることで視神経が傷つき、視野が欠けてしまう、という症状が現われる病気となっています。「視野が欠けてしまう」ということは、ごく普通に見ている景色の中で一部が見えなくなっている状態ということです。緑内障の症状が進行すると、視野の欠けた部分が徐々に増えていき、最悪の場合は失明してしまう恐れもある大変怖い病気です。

また自覚症状がほとんど見られない、という特徴も持っているので、自分自身が緑内障であることになかなか気付かない、という人も少なくありません。緑内障は放っておくと非常に危険な状態となってしまう病気ですから、まずは早期発見・早期治療を心がけていきましょう。

完治しない緑内障をどうして治療するの?

しかし、先ほども説明したように緑内障は完治することがない病気です。例え症状が初期段階であるうちに発見できたとしても、すぐに治療を始めたとしても、症状が完治することはありません。完治することがないのにどうして治療するの?と思う皆さんも多いかと思いますが、緑内障における治療は完治させることを目的としているのではなく、症状の悪化を抑制するために行なうものとなっています。

放っておくと症状は悪化する一方ですが、治療をすることで症状の進行を妨げ、最悪のケースを避けることができるのです。完治させることはできないものの、現段階以上に緑内障の状態が悪化することは予防できますし、治療によって上昇した眼圧も下げていくこともできるので、症状の改善にも治療は欠かせないものとなっているのです。

完治と改善の違いをしっかり理解して

緑内障は完治させることはできませんが、症状を少しずつ改善させていくことはできる病気です。もちろん、改善といっても一度失った視野を取り戻すことは不可能です。現代の医療では視神経のダメージを修復することはできないので、失った視野が回復することはありません。ただし、これ以上視野が欠けてしまうことのないよう現状を維持すること、上昇しがちだった眼圧を下げて安定させることは可能ですから、まずはかかりつけの眼科で緑内障の治療を始めていきましょう。

そして症状の完治と改善の違いについてもよく理解しておくことが大切です。完全に症状がなくならないとしても、症状が改善すればこれからの生活も無事に過ごしていくことができます。また治療を続けるだけではなく、皆さん自身で生活習慣を見直すなど努力をすることでも緑内障の症状は落ち着いていきます。完治しないからといって嘆くのではなく、少しでも良い状態に改善できるよう、上手く緑内障と付き合っていきましょう。