緑内障は完治しないからこそ予防が必要

緑内障はどうして治らない?完治しないからこそ前もった予防が必要

緑内障はどうして治らない?

前回は緑内障は予防することが第一の対処法、とお話ししましたが、なぜ緑内障には予防が必要なのかというと、それは緑内障が完治しない病気だからです。緑内障は発症すると完治することがないため、皆さんは一生緑内障と離れることはできません。

もちろん、発症後は治療も行ないますし、治療を続けていくことで症状も緩和していきます。ただ、それは症状が楽になるということで完治するということではありません。完全に緑内障が治るわけではないので、まずは「病気が発症したら完治はしない」としっかり理解しておくことが大切です。

また、なぜ緑内障が完治しない病気であるか、といった問題についても考えておく必要があります。緑内障という病気と向き合うためには、病気の特徴をよく把握しておくことが重要となりますから、ここでは予防法を紹介する前に緑内障が治らない理由について見ておきたいと思います。

緑内障のメカニズムと治療法

緑内障のメカニズムは簡潔に言うと、眼圧の上昇→視神経のダメージ→視野が欠けて狭くなる=緑内障の発症となります。これはあくまでも一般的な緑内障の発症メカニズムで、眼圧が上昇していないにもかかわらず緑内障を発症するケースもありますので、その場合は眼圧が正常値でも発症する「正常眼圧緑内障」についての理解を深めることが大切です。ただ、何らかの原因によって視神経がダメージを受けていることには変わりなく、ほとんどの発症メカニズムは同じと考えて良いでしょう。

このようにして発症した緑内障は、まず眼圧を下げることで症状を落ち着かせていきます。先ほど例として挙げた正常眼圧緑内障についても、眼圧を下げないことには緑内障の症状を緩和させることができないので、正常値であっても薬によって眼圧を下げていくことになります。眼圧が下がると症状は徐々に落ち着いてきますが、この状態で緑内障が治ったというわけではありません。眼科で治療を受けても緑内障が治らないのは、治療自体が「眼圧を下げるための治療」であるからです。

完治させるためではない緑内障の治療

病気の治療はその病気自体を治すためのものと、病気の原因を取り除いたり抑制させたりするものがありますが、緑内障の治療に関しては後者となっています。緑内障自体を治すことになると、ダメージを受けた視神経を元通りに働かせることができる状態にしなければなりません。つまり、視神経の働きを回復させて視野を元に戻さなければならないのです。

しかし、残念ながら現代の医療ではダメージを受けた視神経の働きを回復させることはできず、一度欠けてしまった視野を今までの状態に戻すことは不可能となっています。そのため、緑内障の治療は眼圧を下げるための治療であり、緑内障自体を完治させるための治療ではない、というわけです。

このような話を聞くと「完治しないなら緑内障の治療は受けない!」と考えてしまう皆さんもいるかもしれませんが、治療を受けることで症状は緩和できますし、何より症状を放置しておくとどんどん悪化していってしまうのが緑内障の怖いところです。緑内障の治療を受けないということは、いずれ失明してしまうリスクが高くなるということですから、自分自身の目を大切にしていきたいと思うなら、発症後は眼科の医師に従って治療を受けるようにしてください。

とは言え、ここでの主なテーマは緑内障の予防ですので、このような状態にならないようまずはできることから予防を始めていきましょう。次回は「どんな方法で緑内障を予防していくか」について考えていきたいと思います。