低眼圧や視力低下など緑内障手術の合併症

緑内障手術後の経過によっては低眼圧や視力低下などの合併症が

手術を受けることによる危険性

基本的には点眼薬を使用することで眼圧を安定させることが緑内障の治療法となっていますが、前回お話ししたように場合によっては手術によって治療しなければならないこともあります。症状が比較的軽いケースならば点眼薬によって眼圧を下げることができますが、点眼薬を使っても眼圧が下がらない、または急激に眼圧が上昇している状態である場合は、手術を受けることで眼圧を安定させていくことになります。

手術の安全性や危険性に関しては前回もお話ししましたが、今回は手術後に引き起こりやすい合併症に注目してみることにしましょう。以前に比べると安全性も高くなってきている緑内障の手術でも、合併症が引き起こることも少なからずあるものです。手術を受ける上では皆さん自身がしっかりと理解しておかなければならない問題なので、どのような合併症が引き起こりやすいのか、詳しく紹介していきたいと思います。

低眼圧や視力低下は緑内障手術の合併症

緑内障の手術は上昇した眼圧を下げることが目的ですので、眼圧が下がって安定することで成功したと見ることができます。しかし、手術後に眼圧が異常に低くなることがあり、手術を受けたことでかえって危険な状態になってしまうこともあるので注意が必要です。

これは「低眼圧」と呼ばれる症状で、眼圧が低下することで目の状態に変化が現われることを指しています。緑内障は眼圧が高くなることが大きな原因となっていますから、眼圧が下がれば問題ないと思われがちですが、眼圧が低くなりすぎても目は良い状態とは言えません。

また、眼圧だけではなく視力が低下してしまうことも合併症の一つです。眼圧や視力の数値については、術後の検診をしっかり受けることで危険な状態かどうかを診ることができます。「手術を受けたから安心」ではなく、手術後の目の健康を守ることも考えていかなければならないので、少しでも変化を感じたら医師に相談し、目の状態を診てもらうようにしましょう。

炎症が引き起こる「眼内炎」などにも注意を

緑内障手術の合併症にはこうした低眼圧や視力低下といった症状が見られることが多いですが、その他にも「眼内炎」などの炎症を引き起こすケースもあります。放置しておくと非常に危険ですから、もし術後の目に違和感があれば早めに眼科を受診してください。

さらに合併症が現れていない場合でも、手術を受けても眼圧が思うように下がらないということもありますし、一度は眼圧が下がったけれどしばらく経ってからまた眼圧が上昇してしまったということもありますので、術後の経過には十分な注意が必要です。眼圧が上昇している状態を改善するために行なわれる手術ですが、以上で紹介したような事例も見られていますから、安全性の高い手術でも危険な点は少なからずある、ということを理解しておきましょう。

緑内障は他の病気と併発することも

また、緑内障の手術を受けたことによる合併症だけではなく、緑内障という病気自体と併発しやすい病気もあるので、手術を受けていない皆さんも様々な合併症に注意してください。例えば、水晶体が白く濁る病気である「白内障」は緑内障と併発するケースが多く見られています。どちらも年齢が重なるごとに発症しやすい病気ですから、特に高齢である皆さんは併発を予防するためにも定期的に目の状態を診てもらうことをおすすめします。

緑内障を発症しているのであれば、他にも目の病気を発症していないかしっかり診てもらうようにしましょう。次回は白内障をはじめとした「緑内障以外の目の病気」について詳しく見ていきたいと思います。