眼圧を下げるための緑内障の治療

眼圧を下げるための治療、症状によっては手術も行なう緑内障

「症状の進行を抑えること」が緑内障の治療として行なわれる、と前回お話ししましたが、緑内障の治療は全ての患者に同じ方法で行なわれるわけではありません。同じ緑内障を発症している場合でも、緑内障のタイプはいくつかありますので、症状の状態によって治療法も異なってくることが特徴的です。ここでは緑内障の治療法として、様々なタイプの緑内障に用いられている眼科での治療について詳しく見ていきたいと思います。

点眼薬によって眼圧を下げる!

緑内障の症状が進行することを抑えるためには、まず「眼圧」を下げなければなりません。これはどんなタイプの緑内障にも当てはまる治療法で、緑内障の治療=眼圧を下げるとしても過言ではなく、眼圧を下げることで緑内障の症状を緩和させていくことができるようになっています。つまり、眼圧を下げることで緑内障の症状が進行することを抑制できるため、緑内障の治療は眼圧を下げることを第一に考えているというわけです。

緑内障の中には、眼圧が正常値でも発症する「正常眼圧緑内障」がありますが、この場合も眼圧を下げることが先決となっています。「正常値なのに眼圧を下げるの?」と不思議に感じる皆さんも多いかと思いますし、眼圧を下げ過ぎても目には異常が現われるようになります。

しかし、正常眼圧緑内障の場合は眼圧がそれほど高くなくても視神経にダメージが加わってしまっているので、正常値であっても眼圧を下げなければ目は危険な状態になります。緑内障の悪化を防ぐために必要な対処法なので、正常眼圧緑内障の皆さんもまずは薬によって眼圧を下げていく治療を受けることが必要です。

薬は主に「点眼薬」が使われますが、点眼薬の種類は数多くあります。一つの種類を使って眼圧を下げる場合もあれば、二つ以上の点眼薬を併用して治療を行なっていく場合もあります。点眼薬の使い方については医師からしっかり説明を受け、正しく使うようにしてください。

点眼薬の使用を習慣づけていくこと

一般的な緑内障の治療は、以上のような「点眼薬によって眼圧を下げる」といった治療法になります。毎日決まった時間に点眼薬を差すだけなので非常に簡単な治療法ですが、点眼薬を差し慣れていない皆さんにとっては、ついつい忘れがちになってしまうこともありますよね。まずは緑内障の治療に慣れていくことが大切ですから、点眼薬の使用を忘れてしまうことのないよう、毎日の生活に緑内障の治療をしっかり習慣づけていきましょう。

緑内障は規則正しい生活習慣によって予防することができますが、このような点眼薬の定期的な使用についても生活習慣が関係しています。普段の生活の中に「緑内障の治療」という習慣を新たに入れていかなければならないので、できるだけ早く慣れることができるよう皆さんそれぞれが心がけていきましょう。

手術を受けなければならない場合も

また、緑内障の症状によっては「手術」を受けることで眼圧を下げていく場合もあります。全ての緑内障患者が手術を受けなければならないわけではなく、必要である場合のみ手術によって眼圧を下げていくことになりますので、もし手術を受けることになったら、医師とよく相談し納得した上で治療していきましょう。

手術と一言で言っても、緑内障を治療するための手術は様々です。レーザーを使った手術もあれば、「繊維柱帯」と呼ばれる部位を切除する手術もあり、緑内障のタイプによって受けるべき手術は異なっています。特に手術を受けるケースが多いのが「急性緑内障」で、発作によって急激に上昇した眼圧を下げるために手術を行ないます。

そこで皆さんが気になるのは、このような緑内障の手術は安全かそれとも危険か、といった問題かと思います。次回は「緑内障の手術は安全か?危険か?」といったテーマでお話ししていきましょう。