緑内障と上手く付き合っていくことが大事

何よりも大事なのは緑内障という病気と上手く付き合っていくこと

緑内障と上手く付き合っていくためには

これまで緑内障の予防法から緑内障の治療・改善法について様々な視点から見てきましたが、今回はコラムのまとめとして「緑内障と上手く付き合っていくためには」ということで、病気との付き合い方について考えていきたいと思います。病気には治療によって完治させることができる症状もあれば、治療をしても完治させることが難しい症状もあります。

緑内障は後者に当てはまる病気で、治療をしても症状を完治させることはできません。治療をする意味については他の記事でも紹介してきましたが、緑内障の発症後は視神経がダメージを受けている状態なので、完治を目的とする治療を行なうためには、傷ついた視神経を修復してあげなければならないのです。

もし治療によって視神経を修復することができれば、失われていた視野も元通りになりますし、緑内障も完治させることができます。しかし、現代の医療ではダメージを受けた視神経の修復は不可能とされており、緑内障を完治させることはできない、と言われているのです。

緑内障の治療は眼圧を下げることが目的

以上のようなことから、緑内障の治療は完治を目指すためのものではなく、あくまでも眼圧を下げるために行なわれる治療となっています。緑内障の原因は一般的に「眼圧の上昇」となっていますので、上昇した眼圧を下げることで症状を抑えていくことが主な治療内容です。「正常眼圧緑内障」の場合も、まずは眼圧を下げて症状を安定させていきます。こうした治療によって症状の悪化を抑制し、今以上に緑内障の症状が進行することのないよう、状態を維持していくことができるというわけです。

緑内障という病気にはこのような特徴があるため、もし緑内障を発症してしまったら皆さんは生涯病気と付き合っていかなければなりません。「生涯病気と付き合っていく」と考えると少し重く感じるかもしれませんが、基本的に緑内障は治療をしっかり続けていれば問題なく生活を送ることができます。

もちろん、緑内障を発症しているにもかかわらず治療を受けないなど、適切な対処をしていない場合には症状が悪化し、最悪の場合は失明する恐れも考えられます。ただしこれは非常に極端な例なので、緑内障を発症したらまずは眼科の医師に従って治療を続けること、生活習慣を見直して健康的な毎日を送ることを心がけるようにしてください。

緑内障という病気をしっかり理解することから

「緑内障は完治しないんだ・・・」と暗い気持ちになってしまう皆さんも多いかと思いますが、治すことはできなくても症状を緩和させていくことは可能です。緑内障で辛い状態だとしても、眼圧を下げて安定させていくことで、今よりも悪い状態になることは免れますし、緑内障の発症をきっかけに生活習慣を改善することで健康維持に働きかけていく効果も高まるものです。

治療によって失われた視野が戻ることはありませんが、緑内障患者にとって一番大事なことは、現状を維持して症状の進行を抑えることです。これが緑内障という病気と上手く付き合っていくコツになりますので、もし緑内障を発症してしまっても過剰に心配することはありません。不安なことがあれば医師に相談して解決策を見つけていきましょう。

また緑内障という病気のことがよく分からないような場合は、病気のことをしっかり理解することから始めてみてください。理解なしでは長く病気と付き合っていくことはできませんから、自分が発症した緑内障がどのようなものなのか、まずは皆さん自身がよく理解してあげるようにしましょう。